今年は
イネツトムシの被害が多く見られた。数年前に大量に発生した圃場を見掛けたが、今年も大きな被害を受けた圃場があった。
イネツトムシは成虫になると
イチモンジセセリと呼ばれる。
幼虫は葉を筒状に丸め、成長すると
夜間に
食害する。葉を数枚綴り
苞(つと)をつくるので
イネツトムシと称す。
生態というか
習性とはいえ、誰に教わるともなく葉を丸めて中で
蛹になることが不思議でならない。8月中旬に
全葉が食害されると
約50%、
半分が食われると
約10%の
減収になるという。
減収を防ぐには
適期防除が必要である。また同じ場所で
来年発生するのではと心配になる。
【9月11日撮影】会津坂下町にて

葉が綴ったようなものが見られる。

このような形になっている。

開けてみると、幼虫は
蛹(さなぎ)になっている。
【9月16日撮影】会津坂下町

圃場の中で見られた蛹。

食害を受けた葉。夜に
つとの中から出て行って、葉を食べると言うのだから、泥棒のようなものである。

直播栽培など窒素成分が多い圃場で、青々とした稲が被害を受けやすい。
【追記】10月1日
きょう上の写真と同じ圃場で初めて成虫を見掛けた。

真ん中に見えるのがイネツトムシの成虫イチモンジセセリ。

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