読売新聞の投稿欄
「USO放送」の県内投稿者で作る親睦団体
「福島USOくらぶ」の
発足記念大会が
4日(日)、
福島市の
読売新聞東京本社福島支局会議室で開かれた。
「USO放送」は読売新聞の
社会面と
地域版に掲載されているもので、
1950年にスタートし、
ユーモアと
風刺を交えた世相を斬る作品として親しまれている。わずか
3行で
オチを付けてまとめるのは、
川柳の
五七五に似ているかもしれない。
投稿歴25年を誇る
会津若松市の
「レッツ剛さん」が、4年前から市内の投稿者2名に呼びかけ、一緒に互いの作品を添削し合う
勉強会を開いてきた。今年
2月になって、
「もっと多くの仲間と楽しみたい」という思いから
「福島USOくらぶ」を結成したもの。これには
福島支局の絶大なる支援と協力がなければ不可能なことだが、
K支局長の特段の計らいによって実現したと言ってよい。
エンピロには以前ボウリングを通して顔見知りだった
「やぶ石屋さん」から
3月に声が掛かり、
親睦会の開催に向けて連絡を取ってきた。
11月21日には
6名が集まり、
一献を設け
役員会を開いた。
「レッツ剛さん」を始め、
「赤べこさん」、
「太公望さん」、
「じじさん」とは
初対面である。それぞれの
役割分担を決めたが、レッツ剛さん、やぶ石屋さんの
2人は
11月23日に福島市に向かい、
K支局長との
最終打ち合わせに足を運んでいる。ここに至るまでのご労苦は筆舌に尽くし難いものがある。
第1回大会には
11名が参加した。会津若松市からは
「笑い茸さん」と
「車輪の上さん」が加わり、手配した
貸切ジャンボタクシーに
8人が乗り込み福島市に向かった。
福島市からは
「ハジメさん」と
「アッチャンさん」が合流した。さらに
白河市から
紅一点の
「天馬さん」が駆け付けてくれた。大会は
赤べこさんの進行により
午後1時30分から開かれた。
会長の
レッツ剛さん、
K支局長が挨拶した後、それぞれが
自己紹介をした。
「宿題」が
2つ出されていて、既に作品が提出されている。そして当日に
「席題」が2つ出され、
計4題で作品を競い合った。「宿題」の題目は
「年の瀬」と
「人工」で、これに絡んだ
3行コントを作成することになる。
「年の瀬」で
一席を獲得したのが
笑い茸さんの作品。
2位が
やぶ石屋さん、
3位が
じじさんだった。選者はレッツ剛さん。
先生走る
国会議員のことです
− 解散風
(笑い茸)
「人工」では
エンピロが
一席をゲットした。
2位が
レッツ剛さん、
3位には
車輪の上さんが入った。選者はK支局長。
将棋アプリ使用疑惑
コマったことをしてくれたな
− 日本将棋連盟
(エンピロ)
席題は
俳句の
「句会」のようにその日に
題を出されるが、
制限時間が一題に対して
10分間で、2つで
20分となる。短期決戦で
即興が求められる。どちらかと言えば、
エンピロは親父ギャグ、ダジャレを取り入れたアドリブは得意分野である。この日のお題は
「交代」と
「東京都政」であった。席題は
自分の作品以外に、一席(一位)、二席(二位)、三席(三位)を無記名で
投票するもので、
参加者全員の採点となる。
「交代」で
一席を獲得したのが
レッツ剛さんの作品。
2位が
太公望さん、
3位には
エンピロが選ばれた。
交代
僕の辞書にはのっていない
− 安倍首相
(レッツ剛)
ナポレオンの
「私の辞書に不可能という言葉はない」をうまく代用した
秀作と言える。何か
安倍首相の
長期政権を彷彿させる。
「東京都政」では
エンピロが
一席をゲットした。
2位には
やぶ石屋さん、
3位に
笑い茸さんが入った。
猫の目都政
♪小池にはまって さあ大変
− どんぐりころころ
(エンピロ)
政策がコロコロ変わることを
猫の目行政というが、
オリンピック会場候補地などでは一喜一憂が続いた。候補地から
落選した地域では
動揺は隠せなかったと思うが、そんな中、
童謡を取り入れてみた。良きにつけ悪しきにつけ、
小池都知事の
リーダーシップにハマってしまった方も多いはず。
「リーダーシップ」と
「言い出しっぺ」は発音が似ているが、相反するものと捉えることができる。
最後は
表彰式が行われた。それぞれの
入賞者にカップや楯が送られた。紅一点の
天馬さんに
エンピロから
特別賞として
ブーケが手渡された。手もとに
写真がないのが残念なところ。カメラを渡して写真を撮ってもらうのを忘れてしまった。
なんと
エンピロが
グランプリ(総合優勝)に輝いてしまった。
4作品の合計点数で争ったものだが、
会長のレッツ剛さんが出題者や選者となって作品を出していないものがあるので、実際は残りの参加者の中でトップになったというのが事実。なんと言っても、レッツ剛さんは
3行コントや
川柳の
第一人者である。これからも会員同士が切磋琢磨しながら、
親睦を深めていきたいと考えている。楽しく有意義なひと時を過ごすことができたことに、この場を借りて深く感謝を申し上げたい。

磐梯山をバックに撮影。磐越道磐梯山SAにて。

読売新聞福島支局。

会場準備をする会員。

進行役を務める赤ベこさん。

紅一点の天馬さん(白河)。

作品の講評を行うレッツ剛さん。

撮影係を担当したハジメさんとアッチャンさん

作品作りに頭をひねる会員。

作品が貼りだされる。

「交代」の題の作品が貼られた。

点数計算表。エンピロが総合優勝。

一席表彰を受ける笑い茸さん。

二席表彰を受けるやぶ石屋さん。

K支局長から総合優勝カップを受け取りVサインで応えるエンピロ。

K支局長と記念写真に収まるメンバー。

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