父の
告別式が
6月5日(月)に執り行われた。
3日(土)に
枕経(まくらぎょう)を済ませ、
4日(日)には
納棺(にっかん=のうかん)、
通夜式を相営んでいる。家から
出棺し、この日は
喪主を務め
位牌を手に
霊柩車に乗って
告別式式場に向かった
当日は
平日にもかかわらず、
参列者は
約200人を数えた。
緋の衣(ひのころも)をまとった
ご導師様と
伴僧による懇(ねんご)ろなる
読経が続いた。式はすべてを終えるまで
2時間近くを要した。
感謝状贈呈、
焼香、そして
喪主謝辞で、かなり時間を費やしたらしい。
「弔事」(Kさん)、
「お別れの言葉」(孫=エンピロの娘)では涙を誘う場面もあった。
喪主挨拶(エンピロ)では、故人が
死亡に至るまでを詳細に報告した。故人と親交があった方々が、突然父の死を知らされた時に、何故に亡くなったのか気になるのは当然であり、
経緯を報告することが必要と思っている。
さらに、父が送ってきた人生を振り返り、
農業を営む傍ら、いろんな
役職に就き地域社会に貢献してきたことに加え、たくさんの
趣味を持ち、回りを楽しませながら人生を謳歌してきたことを伝えた。多くの方から親しまれた親父の交際範囲の広さは筆舌に尽くし難い。大勢の弔問客が焼香し無事に葬儀を終えることができたことに、きっと親父も喜んでくれているはずだ。
葬儀用語説明
●枕経(まくらぎょう)
故人を仏弟子にして、往生してもらうために行うお経のこと。遺体を布団に寝かせ、枕飾りをして 僧侶がお経をあげる。
●納棺(にっかん=のうかん)
故人に旅支度の装いを施し送り出す古くから伝わる大切な儀式。死装束が一般的。あわせて故人ゆかりの品物を柩に納める。入棺(にっかん)とも書く。
●通夜式
邪霊の侵入を防ぎ故人の霊を守り慰めるために、線香の火を絶やさないようにしながら遺族や親族が夜通し故人のそばで過ごすもの。しかし、翌日に葬儀を控えているので、現在は「半通夜」で行うことが一般的。
●緋の衣(ひのころも)
高位の僧が勅許を得て着た緋色の衣。
●跡祈念(あときねん)
火葬場から帰って来て、遺族の方の息災延命をお祈りするもの。跡祈念祈祷ともいう。
●一家代(いっけだい)
葬祭において、その家の当主に代わって諸事万端を取り仕切る人。
●「斎(とき)の使い」
初七日など法事のあとで行う会食を「お斎(とき)」という。元来は僧の食事。告別式の前にお使いを出す。「斎」の意味は神仏をまつる前に心身を清めたり、神事を行うことをいう。

3