基調講演が終わると
15時からは
アトラクションが始まる。今回の
ゲストは
郡山市立郡山第二中学校管弦楽部。郡山二中の
管弦楽部は知る人ぞ知る
中学校ナンバーワン・日本一の
オーケストラである。そのチームの生演奏を聞けるとは幸運極まりない。部員は
100人を超えるという。わずか
20分間ではあったが
3曲を披露してくれた。
完成度の高い演奏と心に響く音色に会場に集まった参加者は最後まで陶酔しきっていた。正直なところ中学生とは思えない
ハイレベルな演奏であった。
郡山二中は管弦楽部だけではない。何と
合唱部も
日本一なのである。この前
NHK合唱コンクール全国大会をテレビで見る機会があったが、こちらも中学校のレベルをはるかに超えている。さらに
郡山市には
安積黎明高校(旧安積女子高)という
全国トップの
合唱部がある。こちらも今年
NHK合唱コンクール全国大会で
第1位に輝いた。
郡山市が
「楽都(がくと)」と呼ばれる所以(ゆえん)である。
「郡山二中の管弦楽部を始め、その陰には血のにじむような練習と努力があることをわかって頂きたい」と
郡山二中校長OBが懇親会の席で話していた。
そして先ほど
新しいニュースが飛び込んで来た。
30日に行われた
全日本合唱コンクールで
安積高校が
第1位、
安積黎明高校が
第2位に入ったという。
安積高校は初の日本一に輝いたが、
Bグループ(30人以上)の
上位を独占(ワン・ツーフィニッシュ)してしまった形だ。
郡山市の
2校の快挙に惜しみない拍手を送りたい。なお、
安積黎明高校は
31年連続金賞に輝いている。
続いて
15時30分からは
シンポジウムが行なわれた。今回のテーマは
「『継承』と『創造』が循環する地域社会をつくる社会教育振興のあり方」である。
コーディネーターは
茨城大学名誉教授の
菊池龍三郎さん。
パネラーは
特定非営利活動法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長の
生重幸恵さん、
シルマン・スクール代表の
元木光史さん、
日本青年団協議会長の
吉田恵三さんの
3名。いずれも各種団体の講演やパネルディスカッションなどの
経験が豊富な方々で、
達弁であるばかりか、話し筋がまとまっておりとても聞きやすい。コーディネーターから指名され意見を求められても、与えられた時間内にテキパキと
持論を展開する。コーディネーターである
菊池さんの進行も総括も申し分ない。他人の説明をわかりやすく
要約するほど難しいものはないが、豊富な経験からか実に要領を得ている。
総じて、
具体的対策というものは見受けられなかったが、
吉田さんが最後に
奇抜な提案をして会場が沸いた。それは、全国的に
公民館事業及び活動が低迷するなかで、
「コンビニは今は24時間営業が当たり前。業種によっては帰宅時間が8時9時を過ぎるサラリーマンも多い。公民館も24時間体制でやるくらいの意欲を持って欲しい」と提案したのである。実現の可能性はないが、吉田さんのような
発想の転換は必要だろう。
吉田さんは
会津若松市(旧河東町出身)で、現在
会津若松市職員として勤務。
河東町青年会長、
福島県連合青年会長、
日本青年団協議会副会長などを歴任し現在に至っている。筆者も今から
25年ほど前に地元の
青年会長を務めたことがあるが、
現在、青年会、青年団があることすらわからなかった。日青協のトップでは全国を駆け巡る業務も多いはずだが、吉田さんの今後益々の活躍を期待したい。
17時から
全体会閉会行事が始まった。
中島功福島大会実行委員長が挨拶を述べた後、
次期開催地の
京都府社会教育委員連絡協議会会長の
杉本厚夫さんが、スライドを使って
「おこしやす」と次年度の参加を呼び掛けた。さらに、この
11月10日〜11日に開かれる
東北大会の開催地
宮城県を代表して、
宮城県社会教育委員連絡協議会会長の
菅原敏元さんが挨拶した。
宮城県観光PRキャラクターである
「むすび丸」が登場して館内を沸かせた。
これで初日の
全体会が終了し、宿泊先並びに懇親会会場である
「ホテル華の湯」に移動した。
「ホテル華の湯」は
研修会などで何回か利用したことがあるが、
初めての宿泊なる。
磐梯熱海温泉随一の規模を誇るホテルである。
懇親会は
6時30分からで、
温泉に浸かった後、寛ぐ間もなく懇親会場に向かった。
300人が参加という
巨大パーティーの様相を呈している。我が地区のテーブルは
席順表では
10名なのだが、
料理と椅子が9人分しかない。仕方なく事務局の
SHさんが
ドタキャンが発生した別テーブルの
空き席に移動した。
我がテーブルには同じ会津地区の
K町からの参加者
4名と
長野県から参加された
2名が同席した。長野県の方にすぐに声を掛けたところ、
松本市からの参加であった。松本市と言えば、3週間ほど前に
会津に来られたブログ友のbluetearさんが住んでおられるところである。懇親会に参加された
2名が同じテーブルになるのも
偶然とは言え
縁があるのだろう。
松本市については長野県も中でも詳しく知っているところで、
Sさん、
Nさんとは瞬く間に話が弾んだ。
会津若松市と松本市は盆地にあること、城下町であることなど共通点が多い。「しゃべるカーナビ」の
異名を取る
エンピロだが、相手方の
地理、歴史や名所、風土などを知っていることは
話題に事欠くことがなく大いに役に立つことがある。2人とは間髪を入れずに話し込んだ。
アトラクションでは、他の都道府県からの参加者を対象にした
○×クイズや、
喜多方市の参加者による
会津磐梯山の踊りが披露されるなど、大いに盛り上がりを見せた。
2時間の
懇親会は
@言う間に、いや
あっと言う間に終わってしまった。
(to be continued)

完成度の高いハイレベルな演奏を披露した郡山二中管弦楽部

シンポジウムでコーディネーターを務めた菊池龍三郎さん。

パネラーの生重幸恵さん、元木光史さん、吉田恵三さん。

次期開催地の京都を紹介する代表者。

東北大会勧誘の挨拶には宮城県観光PRキャラクター
「むすび丸」が特別出演。

看板の右端に描いてある
「野口英世」のキャラクターの
髪の毛が
福島県の形をしていることを説明すると、会場から「おーっ そうだったのか」と言わんばかりの歓声があがった。

通路には
特設販売所が設けられ、福島の名産品や銘菓が販売された。

懇親会の料理。自分の料理の枠がわかりづらいので、ホテルの係に確認した。
お造りが席の右側、
茶碗蒸し等が左側になるとのこと。
300人が入れる
コンベンションホールは数少ない。有名人の巨大パーティーを彷彿させる。
我々のテーブルはK町の4名、松本市の2名と併せて
9名。席順表では10名となっている。
「後楽(あとらく)ション」で
会津磐梯山を踊る喜多方市からの参加者。
松本市から参加した2人。笑いが絶えない楽しい雰囲気が伝わる。
【追記】11月1日
またまた、うれしい
ニュースが舞い込んだ。
全日本合唱コンクールで
郡山二中が
第1位、
福島一中(福島市)が
第2位となったという。
高校、中学校ともに、ワン・ツーフィニッシュを決めたことになる。かつて
平成4年に
高校の部で
上位独占はあったが、
中学校の部では
初の快挙だろう。絶賛の拍手を送りたい。

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