だいぶ前の話になるが、
国道252号線の
三島町早戸地区に
「早戸温泉郷トンネル」が完成した。
10月31日の午後に
開通式が行なわれたのだが、その日の
昼前に、筆者は
昭和村で開催された
教育委員会総会に参加するためにここを通ったのだが、残念ながらトンネルを通ることは出来なかった。
その後は
金山町に出張する際に何度も利用している。以前は
道路が狭いうえに、ドライバーがいつも恐怖心を抱くような
急カーブかつ
坂道の
スノーシェッドであった。
大型車がすれ違うことができないために、
トンネル工事となったのだが、今は快適な明るいトンネルとなり利用者から喜ばれている。これから
冬道での走行になるが、この区間は新しいトンネルのお陰で
安心して走行できそうである。ただ、温泉から出てくる道路とトンネルのすぐ手前の国道との
T字路交差点は
注意が必要になる。事故が起きないことを祈りたい。
このトンネルの手前には古い
「早戸トンネル」がある。それでこの新しいトンネルが完成すれば
“早戸温泉トンネル”と
命名されるものと確信していた。それが蓋を開けてみれば
「早戸温泉郷トンネル」だったのには驚きを隠せなかった。
「早戸温泉」がいつから「早戸温泉郷」になったのだろうという疑問を抱いたからに他ならない。
参考までに
「温泉と温泉郷の違い」について少し触れさせて頂きたい。近くに
温泉地が点在している場合、一般的にはそれぞれが
温泉と呼ぶが、それらが
集結したものを
温泉郷と呼ぶと解釈するとよい。たとえば、
「加賀温泉郷山代温泉(石川県)」、
「乳頭温泉郷大釜温泉(秋田県)」、
「花巻温泉郷志土平温泉(岩手県)」、
「塩原温泉郷古町温泉(栃木県)」など、全国には温泉郷と呼ばれえるところがたくさんある。
トンネル開通に合わせて、いつの間にか
早戸温泉近くには
「早戸温泉郷」の
看板が立っていた。ここに温泉は
2つあるとは思えなかったのだが、恐らく
「源泉」が
別なために
「早戸温泉郷」と
変更したものと推測する。あくまで
推測の域を脱してはいないが、何らかの理由があることだけは間違いはない。
【11月9日撮影】

完成した「早戸温泉郷トンネル」。延長330m

トンネルの手前(三島町側)には温泉入口交差点がある。出逢い頭の事故が心配なところ。

竣工は1年前であった。トンネルが貫通してからトンネル本体工事が完了すれば「竣工」となる。今回取り付け道路工事などが完了してようやく開通となった。

29年が経過した手前にある「早戸トンネル」。竣工 1982年12月 延長 625m
【11月21日撮影】

金山町方面から見た「早戸温泉郷トンネル」。右側が旧道のスノーシェッド。冬道はドライバー泣かせの狭い坂道であった。

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