ようやく我が家も
稲刈り作業が始まった。前日に
早生系の
「ひとめぼれ」は
親父が刈り取りを済ませた。これは
JAの
カントリーエレベーターに搬入したのだが、ひとめぼれの作付けは
約25アールである。あとは
晩生系の
「コシヒカリ」を残すだけだ。コシヒカリも
2種類あって、一般のコシヒカリと
会津コシヒカリ特別栽培米(減農薬・減化学肥料)にわけられる。
我が家では
特別栽培米(以下
「特栽米」と略す)の作付け面積が多い。少しでも
プレミアムが付いたコシヒカリを目指して栽培してきたが、
最近の消費者の傾向が大幅に変わって来たこともあり、高級なコシヒカリの需要が減り、JAでは売れ残りの在庫が相当あるように聞く。このような経緯から、
JAでは今年春先から
ひとめぼれの作付けを
推進してきた。秋になってJAの
買い入れ価格が発表になったが、
コシヒカリと
ひとめぼれの
価格で
1俵(60kg)あたり
500円の差があるだけなのである。これでは
来年からひとめぼれの作付け面積が増えるのは必至だ。
カントリーでコシヒカリ特栽米の
集荷が始まらないので、きょうは稲刈りができないものと思ったが、乾燥機の準備が整ったので親戚の受託している分の稲刈りをすることになった。
乾燥・もみすり調整は隣集落の
Hさんに依頼している。我が家でも
10年前までは乾燥・もみすりは自宅で行っていたが、
乾燥機が壊れて
使用不能になったのを起点にやめたのである。それ以降はすべて
カントリーに搬入することになった。ただ、親戚から依頼された圃場は
JAの管轄が違うので、Hさんに依頼したのである。
昨年は、
親父が
追肥(ついひ:元肥だけでは足りない場合に与える肥料)の量を誤ったため、コシヒカリのほとんどの稲が
倒伏してしまった。倒れた稲の引き起こしで毎日重労働を課せられたので、今年は
「学習能力」で追肥の量を控えたと思ったのだが。地元では
「欲の深い人は稲を倒す」と言われている。ところが、今年も部分的ではあるが、倒伏した圃場が目に付く。結局今年も仕方なく
「人間デバイダー」になって地道に
稲の引き起こし作業をしてきた。
このところ
秋晴れの天候が続き、絶好の稲刈り日和である。コシヒカリの稲刈りは今週からピークになりそうだが、親父が平日に1人で作業をやりそうだ。
中古ではあるが、今年
コンバインを購入したので、わらが詰まったりなどのロスタイムはなさそうである。刈取作業がスムーズに行くためにも、
「稲起こし作業」は避けられない。
【携帯撮影】

見事に?倒伏したコシヒカリ。コシヒカリは草丈が高いので肥料が多いと倒れやすい。

左側の倒れた稲を
竹棒を使って引き起こす。右側が引き起こした稲。倒れた反対側に起こしながら、稲株を揃えていくのがミソ。

今年は地盤が固いので稲刈り作業はスムーズである。

コンバインから刈り取ったもみをグレンタンクに移す。

もみを運搬し乾燥機に張り込みする。

もみが勢いよく乾燥機に入っていく。

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