スキービジネスにおけるツーリストスキーヤーの存在とはなんなのでしょう?
ツーリストの目線
『スキー場は、最高のパウダーとサービスを、高い金を払えば実現できる唯一の場所。ツーリストなしには存在しない、スキー場の血液のような存在』
スキー場の目線
『神様、ゴッド、お釈迦様、お金、マネー・・・』
ローカルスの目線
『ローカルがローカルで居続ける為の必要悪』

あるスキー場でこんな問題が起こっているそうです
ツーリストのやり過ぎた行動のせいで、ローカルが締め出しを喰らいそうなのです。
ローカル達の多くは、スキービジネスの歯車として毎日せっせと働いています。
クリスマスだろうが
お正月だろうが
シャンパンパウダーが降ろうが
大人になりきれない自分と戦いながら、必死に働いているのです。
ローカルは、
どんな想いで降りしきるパウダーを除雪して、ツーリストのためにリフトを動かし続けているのでしょうか?
どんな想いで、最高の雪を横滑りでプレスしていくツーリストスノーボーダーを眺めているんでしょうか?
とは言えそんな思いをしてでも、
最新のボードを手に入れたり
休日に自分もツーリストとして遠出をしたり
ホームゲレンデで、その日の最高のスロープで最高のパウダーを堪能できるのも
全てはスキービジネスの歯車であるがゆえなのです。
そしてツーリスト達は、
ローカルがけしてラインを残さないであろう斜面に、堂々とスプレーを撒き散らし、荒らし続けていくのです。
一部のツーリストのやり過ぎた行為によって、細心の注意を払い、スキー場と最良の関係を築き上げてきたローカル達の努力は、一日にしていとも簡単に崩壊するのです。

エリート気取りのローカル達へ
30代半ばのローカル中堅としてアドバイスします。
ローカル以外のスキーヤー(スノーボーダー)よりも、自分のほうがスキーに対して真剣だからといって、君がこの分野においてエリートである証明にはならなのです。
最高のパウダーを目の前で潰されて、自分が上げるべきスプレーをツーリスト達が歓喜の中で上げていても、君には最高のサービスを提供する義務があるのです。
スキー場が決めたルールは、多少破っても許される。しかし、社会的なルールを守る義務はあるはずだ。
ゴミをポイ捨てしない
駐車場では枠の中に車を停める
水道料金を払う
そんなことと同じレベルで、パウダーまみれのツーリストに微笑みかけられれば、君も最高の笑顔をかえす義務があるのです。
一部のやり過ぎツーリストへ
いちローカルスキーヤーとしてお願いです。
人生の重要なスパイスとしてスキーを選び、スキーに選ばれ、一年に数回しかないシャンパンパウダーに出会えるチャンスが、温暖化の影響で確実に減っていることに最大に関心をよせて生活する人達が存在することを知ってください。
雪と共に生きることを選んだ人
それがローカルなのです。
きっと、パウダーが大好きな人に悪い人はいないはず
お互いの存在を認め合い、敬意を払って接していけたら、そんな素敵なことはないと思うのです。
スキー場が、そんな素敵な雰囲気に包まれる日がくることを、切に願っています。
投稿者: floatingleaf-daisuke
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