福島県に1カ所しかないグンバイトンボの生息地で橋の架け替えによる工事が行われる。
そのため、現在、生息地の河川調査を行っているのだが、湧き水のあるような清流に生息する、と言われるグンバイトンボが、福島県では海が見える河口付近に生息している。
これって、本来の生息地ではないんじゃないか?
、
そんな疑問から、他県の生息地を見に行くことにした。
とは言っても、東日本でグンバイトンボがいるのは、福島県の他には、栃木県と宮城県だけ。しかも、生息地は非常に限られている。
しかし、宮城県のIさんの好意で、宮城県の生息地を見せてもらえることとなった。
そこで、今日は、虫の会のK会長と事務局のSさんの3人で宮城県へ行ってきた。
気温10℃、小雨の降る寒い天候の中、生息地の川に入る。
そこは、福島県の生息地でも上流付近にはどこにでもありそうな場所・・・
う〜ん、ある意味、絞りきれないかもしれないな・・・
それでも、今まで河口付近の環境をイメージしていたので、とても参考になった。
そして、幼虫もすくわせてもらった。
コヤマトンボ、コオニヤンマ、ミルンヤンマ、コシボソヤンマ、オジロサナエ、ミヤマカワトンボなどの多数のヤゴに混じって、尾鰓の形が丸くてかわいらしいグンバイトンボのヤゴが採れた。
横から見ると、ちょこんと持ち上げた尾鰓のかわいらしさがよくわかる。
なんだか、ケロロ軍曹のタママ二等兵のしっぽみたい。
これで福島県でも幼虫を採れる自信が出てきた。
やはり百聞は一見にしかず・・だね。

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