3頭だけになったハグルマヤママユの幼虫。
そのうちの1頭は糸を少しだけ吐いてそのまま死亡・・・
もう1頭が先日、容器の中でワンダリングを始めた。
そろそろだな・・・
沖縄から送られたシマサルナシの葉と枝を入れ、そこに繭を作れるようにした。
しかし・・・・
いつまでたっても、うろうろ・・・うろうろ・・・・
そのうち、容器の底で横たわってしまった。
糸を吐かずに体内にシルク蛋白が残ってしまうと、それが害となって蛹になれずに死んでしまうことが多い。
養蚕の専門用語では、このように糸を吐かずに死んでしまう幼虫を「ゴロツキ」と呼ぶ。
1頭目もゴロツキ。2頭目もゴロツキか?
ところが、数日後、このゴロツキは蛹になった。
本当のゴロツキではなかったか・・・
このように、繭を作らない蛹のことを、養蚕用語で「裸蛹(はだかさなぎ)」と呼ぶ。
ゴロツキよりも裸蛹の方がまだましだが・・・・
繭を見たかった私にとっては最悪の事態である。
残るは1頭・・・・・
頼む、死にごもり(繭にはなったが、繭の中で幼虫が蛹にならず死んでしまうこと)でもいいから、繭を作ってくれ!!

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