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7月5日(木)JOCV MATH COMPETITIONの結果と分析に関する公聴会が開かれた。  

全国共通試験がまだ存在しないマーシャル諸島で、JOCVの理数科教師が中心になって、隊員の活動している高校を中心に実施してきた試験。
目的は、規模の大きな試験を生徒に提供することと、コンペティションという性質を生かし生徒の数学への勉強意欲を向上させること。
私が関わったのは、平成17年度と18年度の2回。一度目はシニアボランティアの方が中心になって仕事を進めてくださったので、私はついていくだけでよかった。
2度目。ほかの理数科教師隊員と一緒に、今年もマスコンを実施するかしないかから始めた話し合い。

私は積極的に、試験の実施目的の変更を提案した。
「今まで3学期に実施していた試験を、1学期にやってみよう。だれも試験の対策をしていない常態で生徒に受けてもらおう。そうすれば生徒の苦手分野がわかるよ。先生たちは中学校までの復習を航行の授業を割いているけれど、この試験で弱点がわかれば時間を無駄にしなくて済むよ。」

それからのこと…。
数々の失敗。
隊員間での温度差。
仕事のスピード。
みんなでひとつのことをやるとはどういうことなのか。
なにが必要なのか。

落ち込み。

諦め。

「ごめんなさい。」ということ

やるっきゃない…。

足でかせぎながら考える。

勇気。

「タイミング」を言い訳にしないこと。

教育省事務次官ヴィーラムさんの思いつき提案。
「今回の結果について、プレゼンテーションをしてくれない?小学校や高校の校長会でやって欲しいのよ。」


それで実現した7月5日(木)。

リタ・ウリガ・アサンプション・デラップ・COAP・SDA小学校の校長先生にも招待状ついでに声をかけさせてもらった。マーシャル短期大学の数学の先生にも。
マーシャルにはMajuro(マジュロ)環礁のマーシャル諸島高校・ローラ高校、Jaluit(ジャルート
)環礁のジャルート高校・Wotje(ウッジェ)環礁のマーシャル北部高校・Kwajeline環礁のクワジェリンイバイ高校と5つの公立高校、アサンプション高校・マーシャルクリスチャン高校・SDAをはじめとする複数の私立高校があり、公立高校へのプレゼンの日程や連絡などは教育省の高校統括が請け負ってくれ、私立の高校にはそこで活動されている隊員さんの力を借りて連絡をとってもらった。

前夜。
友人が前祝ということで、食事に誘ってくれた。
その後、帰宅し明日に備えているうちにあっという間に日が昇った。


そして当日。
プロジェクター・ビデオカメラは左肩、PC・原稿や物品をいれた箱を右脇に抱え、片道75セントの
タクシーを家の前でひろう。

「マーシャル高校まで。」

プロジェクターが私のPCをうけつけず、急いでアサンプション高校理数科隊員つよぽんのPCを借りることに。

他の理数科隊員(といってもみんな顔見知り♪)も到着し、時間に備える。
マーシャルの人は時間にルーズだといわれるけれど、それにもそれなりに理由があったりする。
10時開始の今回のプレゼン。10時20分にははじめることができた。
出席してくれたのは、ほぼすべての公立高校の校長、加えて数学の先生。中学校の校長と数学の主任。小学校の数学の先生が数人。教育省の高校統括と事務次官。そして私の大好きな(心配かけまくった)マーシャル高校の数学Deptの同僚たち。


簡単に挨拶をし、スライドを進める。

緊張している。まだみんなも様子を伺っている状況。
予定の流れでは結果の公表のあと、デモンストレーション(生徒がどのように問題を間違えるか、そしてそのとき先生はどう教えるか。)に入る。





私は突破口をさがしていた。みんなを惹きこみたい。

どうしたらいい? どのタイミングで?

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「どうしてあの問題はこんなに低いの?」




話の流れを立ちきる一声。プレゼンを私に頼んだヴィーラムさんだった。


それからは質問攻め。
どうして9・10年生よりも11・12年生のほうが結果が低い問題が多かったのか。
どうして時期を3学期から1学期に移したのか。
9年生から12年生だけに受けさせるのではなくて、8年生にもうけさせてはどうか。
どうして基礎10年生の成績がここまでよかったのか。
なぜこんなにも高校生の数学力が低いのか。

どうして。
 どうして。
  どうして。
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11・12年生は基礎数学を日々勉強していない状況で試験を受けたので忘れてしまっている可能性が高い。
1学期に試験を受けることで、生徒の弱点を知ることができ、授業計画にいかせる。
8年生に教育省の数学部門が作成した共通テストがあるから、それを利用できるだろう。(できる限り教育省の中で物事が進んでいくほうが望ましいと思うのです。)
今の10年生は去年の勉強が身についているから、今回の試験でよい結果がでたのだろうということ。
小学校の教育水準がまだ不十分なために、生徒に基礎的な数学理解力が定着していないことに起因すると考えられるなど…。

自分だけがしゃべるのではなくて、校長の意見を聞く、先生の意見を聞く。黙っている参加者に話しを振る、黙って状況を見ることに努めた。

結果、
スライド自体は3割も進まなかった。
そして以下のことに気付いた。

権限のある人たちは、機動部隊の先生方の話しを聞こうとしない。
理想とアイデアで話をしている。
「自分ならできる」という頭でやっているから、「現場でもできるもの」と思い込んできる節がある。

先生たち。黙り込んでしまう。
だれかが質問して話を進めていくような場を提供しなければ、意見が出にくい。
だけど、さすが。いいものを持っている。


プレゼンの締め方を、実は決めていなかった。
というのも、どう終わるべきなのか、レジュメに書いてあることをスライドで流していればいいだけなのか、デモンストレーションをやって先生たちの雰囲気はどうなるのか、どのタイミングで質疑応答をいれようか、質疑応答する先生方のモチベーションは高いのか、それとも低いのか?まじめに進めるのがいいのか、それともコミカルに?出席者は、プレゼンテーターに何を期待したいしているだろう?私の役割は?

ぜーんぶ謎だったから。


意見の交換をすること。
それが目的。
教育省のトップに、現場を覗かせること。それが意図。
それでも自分が伝えたいことは、機会をみて伝えられる。
それだけに、集中していた。

ものすごいプレッシャーだった、んだと思う。
でも私は、それぐらい差し迫ってないとできない。


だから私は複数で仕事をするってことには、向いていない気がする。



とにかく場を読むことに夢中。
話しを進めることに夢中。
ミスをしないように、話が一方的に進まないように、意見を無駄にしないように、聞き逃さないように


目をひんむいて、精一杯聴いた。


プレゼンが終わったあと、迷惑をかけすぎるほどかけたはずの理数科教師のみんなから、

「すごかったよ。お疲れさま!」といってもらえた時。


まじで「よかったー。」って安心したんだ!


本当に、個人的な経験値上げで、マーシャルの教育省になにか残せたわけじゃない。
だけれど僕の地獄と天国が同時にあるような心境の2時間半が、終わったんだなぁという想いが、ポッカァ〜っとした頭に、ただ残ったんだ。



確かに自分はがんばった。
だけど、それにとらわれてちゃよくないよね。

はりきっていこう♪
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お気に入りの一枚です。編み物屋のお母ちゃんと
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