2018/11/16

合気道の技術でどの程度まで筋力差をカバーできるのか  分類なし

<合気道の技術でどの程度まで筋力差をカバーできるのか>

型ではなく実際の戦いの場合は、筋力の強い相手は侮れない。徹底的に合気道の組手や乱取りをやり込めば、相手が素人ならば筋力差のある相手にも合気道技は掛かる。特に当身なしよりも当身ありで行えばより容易となる。ただし、当身なしの場合であれば、筋力が強い相手(ベンチプレス100キロ超レベルで全身を鍛えている人)に技を掛けるのは決して楽ではないので、侮らないこと。また、合気道家も技の練習は当然として、基礎筋力の向上にも努めること。そうすれば合気道家としてトータルの実力を高めることができる。技と力は相反する要素ではない(植芝大先生は怪力の持ち主として有名)

実際の戦いにおいてはベンチプレス100キロ越えのレベルで筋力がある人は、決して侮れません。

私(藤嵜)が今までに戦った相手や当会(覇天会)の選手の中には、ベンチプレスで100キロ超〜100キロ台後半(150キロ超)を挙げる人が何人かいました(100キロ超を挙げる石原さん等)。当然ベンチプレスだけではなく全身を同等に鍛えている方たちです。(一般的な筋力の目安としてベンチプレスが有名なため例に出しています)

その方達とトータル千回以上は組手をしてきましたが、型ではなく組手で、闘争心があり本気で動き回る「常人の2.5倍〜4倍以上の力を持つ人」を制するのは、楽にできることではありません。(各説ありますが、一般男性のベンチプレスの平均は40キロ前後だそうです)
相手が合気道の技術を知らなければ、私の場合は乱取り(当身なし・合気道技のみ)でその様な筋力のある方たちにも2分〜3分間で3回〜4回ほど極めることもできましたが、相手が技術を覚えてくると掛けるのは当然難易度も上がってきます。

※合気道組手(合気道技+当身)であればもっと簡単に極めれますが、当身(打撃)の経験のない人にガチの打撃を入れるのは忍びないので、最初は乱取り(合気道技のみ・当身なし)から行います。合気道組手での実力を10とすると当身なしの乱取りではおおよそ3くらいの実力になります。当身の有無で技の掛けやすさにかなりの違いが出ます。そう考えると合気道組手ルールであれば、かなり筋力が強い人相手でも相当優位に戦えますが、打撃のできない人にガチで当てを入れるのは、人としてどうなのかなとも思いますので、今後も控えると思います。

合気道は組手の技術力があればかなりの筋力の差もカバーできますが、相手も技術を覚え技量が同等であれば力が強いほうが勝つのを忘れないほうが良いです。

戦う相手としては、合気道の技術で強い人も筋力で強い人もどちらも強いことには変わりありません。もちろん合気道家としては合気道の技術での強さを目指すのは当然ですが、相手がパワーファイターだからと言って舐めてかかる事のないように注意してください。

私としては、組手をした当時では、自分の2倍〜3倍の力※(トレーニング重量の数値上)を持っていた相手を制することが出来たからと言って、合気道が体を鍛える必要がないとは思いません。

※私が鍛え始めたばかりの当初の話です。現状は筋力差は以前より少なくなってきているかと思います。

実際の戦いで合気道技がかかるかどうかは心(闘争心・不動心)・技(型・組手技・コンビネーション・当身・経験による勘・兵法)・体(筋力・スタミナ・反射神経)のトータルで決まるかと思います。(ここでは体術のみで考えています。武器術はややこしくなるのでいったん除外します)

体の筋力で劣っていても、心(闘争心・不動心)と技(型・組手・コンビネーション・当身・経験による勘・兵法)、体(反射神経・スタミナ)で勝っていれば、十分に技を掛けることは可能です。

そのうえでなお、鍛えることが必要な理由としては(上記と重複もありますが)

1、相手が技術を知らなかったから掛ける事が出来た
(相手が技術を知っていても初期ほど大差はつかないですが、かけることはできます。ですが高難易度化します)
2、筋力差は大きかったものの私自身が合気道の技が決められる基礎レベルの筋力があった
3、ベンチプレス200キロ超やデッドリフト260キロ超の相手とは戦った経験がないので、そのレベルの怪力は未知数(大凡の推測は可能)
4、私よりはるかに技術のある方でも試合で相手が合気道の試合技術を身に着けている場合は、体重が30キロ〜40キロ以上重い相手だと中々勝てない事が多い(全く勝てないわけでは無い)
5、自分の試合経験から強い選手は、技巧派もパワーファイターでもどちらも強い
6、自分自身で考えてみると筋力の弱い自分と筋力の強い自分では技量が同等であれば筋力の強い自分の方がトータルで強いと思う
7、有名な合気道の達人の方々もお若いころは体を鍛えていたり力が強いという逸話が多い

という点で技術練習をしっかり行うのは当然として、ある程度体を鍛えるのは必要であると考えています。

ただし、個人個人によりどの程度鍛えるかの比率は変わってくると思います。

元々体のバランス感覚が非常に優れていたり、タイミングを読むのが天才的であったりすれば、そこまで極端に鍛える必要はないかもしれません。そういうタイプの選手も稀にいます。

ですがごく一部の才能の秀でた方や最終的な達人の境地に至った人は別として、私を含めた一般的な方であれば最低限は鍛えた方が良いかと思います。一部の技巧派の天賦の才のある方の特別なやり方を模範にしてしまうと、我々のような常人には逆に良くない場合もあります。

合気道に最低限必要な基礎的な筋力とはどの程度なのかは現在試行錯誤して、大凡の目途を付けているところです。

伝統的な基本動作や剣杖の素振りもやり込めば基礎的な体つくりに有効です。

また、鍛える際も、足腰・背中・肩など合気道に必要な部位を鍛えることが大切です。ベンチプレスの数値を例に出していて何ですが、合気道にはさほどベンチプレス(胸筋)は必要ないと思います。(全く必要ないというわけではありません)

ただし、重要度は技術練習>体作りの鍛錬法 なので、技術をおろそかにしてしまわないように注意してください。筋力が向上したからと言って力技で無理やり技を掛けては、意味がないので、向上した筋力を土台として合気道の技を体現できるように技術練習を重ねてください。

元々筋力に優れている人の場合(砲丸投げ・ラグビー・アメフト・ウエイトリフティングなどの選手経験者レベル)は、力の抜きや動きを重視してください。心技体のバランスが大切です。

ちなみにあまり合気道や合気道組手の経験がないが筋肉が発達している人と戦う場合は、一回肘当て呼吸投げなどで前に崩してから、相手が下がるところを中段の側面入り身投げなどで投げると効果的です。そういう人たちは上半身に意識が行きがちで腕でクラッチして引っ張ってくる戦い方が多いので、それには付き合わず、相手が引いた瞬間に合わせて、相手の下半身を崩していくと良いでしょう。



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