プレデビュー「昭和16年の日記」  青年寄宿舎

青年寄宿舎の明治時代からの舎生日誌を判読・書き起こし作業をしている
ことはこれまでご紹介のとおりです。

で、プレデビューすることにしました。どういうことが書かれているのか、
その片鱗を、今の日付を65年ほど遡ってみるという試みをこれから
随時やっていこうと思いつきました。あくまで、プレデビューです。

初回は、Oさんが判読してくれた昭和16年(1941年)の連休から。
北大などの写真は本文と関係はありません。では、始まりはじまり…。
(注:実名は原則ふせました)

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五月五日 月曜日
日記帳が新しくなった。舎の歴史を語る長き連鎖の輪が又一つ増したわけである。今春卒業されて行かれた人々が一つの環を作られ、その後を引き継いで僕等が又一つの環を作らうとしてゐる。世の中は新体制も愈々軌道に乗り出したやうだし、食料問題その他の総ての点に於て、もはや吾々は、親の膝を噛って、微分や積分を解き、イカレ話に浮かれては居られぬやうになった。吾々舎生も古き衣からスッカリ抜け出して此の日記と共に、全く新しい第一歩を謟み出さねばならぬ。 (Y)
諸君よ、今年は、此の誌上で大いに舎生活に関する腹蔵なき意見を吐露されんことを!!

五月六日 火曜日
僕は自分の日記すらもろくに書いたことがない。まして舎の日誌などという威(イ)かめしいものは一寸氣が引けるが、これも一種の義務だから書いて見る。文章は到って幼稚ですから断って置く。
扨て今日は朝から快晴。學校では櫻星報国會の新入生歡迎會を擧行。中島公園に予科生全員集合し眞駒内へ行き會を開く。大分彌次が飛んだが幹事達が指揮し教師達に面倒をかけず自治で行ったことは非常に嬉しく思った。途中さぼった者もあったやうだが大体三時頃歸舎。舎には別に変ったことなし。舎の窓からお隣の植物園の木々が緑色を帯び始めたのを見るのもまだ物足りない氣がする。もう一二週間すれば梢にも若葉が出揃ふでせう。(K・H)

五月七日(水曜日)
昨日、明日と休みが續く中間の日は心がだらける。緑の芝生に横になってゐる青年学生がいかにものびのびと見えて嬉しい。晩は舎内、東西対抗のピンポンの試合。小生は、出席しなかったが、西側が優勝した。個人ではM.H.O、君の三名が一、二、三番を獲得した。
文武會の休日を利用して、H君がT、S藤両君を引きつれて函館のUeimatへ案内かねがね帰って行った。金と時間の余裕のある人が羨ましい。
正に嫉妬心を感ずる。函館の家の布団の温みは、彼等に、舎にて結ぶ夢より美しい夢を結ばせるであらう。朝日さす窓辺にて、記す。 (M生)

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むむむ、なんか、面白い。なぜか、わからない。
(画像はJRタワーから観た北大。
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