外資の土地買収とナショナリズム  林とこころ

日本の水資源は森ですが、その水源林を対象に外資系の買取が始まろうとしている、とニュースが流れたのは去年の春ころでした。

あらためて関係する報告書(今年1月)を読んで見ると、慄然とするものがあります。そのレポート、東京財団の政策提言「グローバル化する国土資源(土・緑・水)と土地制度の盲点」では、冒頭、こう書いています。

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…日本の土地所有権は諸外国に比べて極めて強い一方、公益や安全保障などの観点から、国土資源(土地・森林・水)への投資について直接的に規制する法律もない。グローバルな資源争奪戦と国内の林業低迷の中、山林の所有権が海外資本を含む様々な主体に移り、万一、森林が果たす水源かん養や土砂防備機能、あるいは住民の安全・安心に関わる問題が起きたとしても、現行制度下では、国や自治体が直ちに対処することは難しい。

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http://www.tkfd.or.jp/admin/files/2009-09.pdf から。

バブリーなドバイのマネーがすでに日高の牧場を買収したというし、このレポートをぱらっと読み進んだだけでも、わたしは今まで看過してきたグローバリゼーションに、改めて立ち向かわねばならないのではないか、と本気で思い始めました。

日本の魅力は外国人でも土地が所有できることだ、と外資関係者に言われてしまう脇の甘さ。日本人が決して本気では守ろうともしなかった水源の森林までもが、あろうことか国内のデベロッパーどころか、匿名の投資家の差し金の、さらにまた差し金が関わった代理人によって密かに買われて、中国やどこかにミネラルウォーターとして出て行く、そんな構図。まんざら出鱈目とばかりは言っておられなくなった…。

どうもわたしたちは、みずからの守るべき資源にもきづいていなかったのではないか。たとえば、身の回りの森林が倒れ腐れるの任せておいて、平気で8割を外国の木材を買ってきたこの数十年。わたしたちは、政局を見守るより前に、もっと身近な社会の見直し、組みなおしを怠ってきたのではないか。ウムム‥

ここで自分の中にむくむくと湧き上がってくるもののひとつは、穏やかな風土の陰に安住して、ひっそり眠ってカビも生えかかっていたナショナリズムだろうと推察がつきます。そして押し寄せる脅威には、合法的に国内法で立ち向かわざるをえないのだろうと。

http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/
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