今日はいつもオーディオ装置や電子工作に使っている(た)ボリュームを紹介したいと思います。
個人的主観で説明していますので、私、一個人の意見として受け取ってもらえると幸いです。
50KΩAカーブで比較します(RK27ミニデテントのみ100KΩAカーブ)
左上から1番目:東京光音 2cp601
左上から2番目:ALPS RK27(ミニデテント)
左上から3番目:ALPS RK09
左上から4番目:ALPS RK16
左下から1番目:マルツ Linkman(HT) R1610G
左下から2番目:マルツ Linkman(HT) RD925G
左下から3番目:ALPHA 型番不明(千石等で扱)
自分は電子工作をする場合、上記のボリュームを使用してきました。
それぞれ、色々と失敗談や成功談があるのですが、ちょっと語らせてください。
東京光音 2cp601

抵抗板に導電プラスチックを使ったボリュームであり、カーボン系ボリュームのような軸を回した時のガヤガヤがありません。サイズもまあまあの大きさなので薄めのケース(30mmくらい)でも入るのが魅力です。感触も滑らかで非常にできのいいボリュームだと思います。しかし、欠点もあり値段が高い(2500円くらいする)そして熱に非常に弱いので半田付けの際には注意が必要。また、他のサイトを覗いてみるとギャングエラーが多いらしい。自分は1回しか使ったことがないのでギャングエラーには当たっていませんが・・・
ALPS RK27(ミニデテント)

自分が1番多用しているボリュームです。カーボン系ボリュームとしてはかなり安定しており、ギャングエラーも無いです(自分の運がいいだけ?)
カーボンボリューム特融の軸を回した時のガヤガヤが少なく、値段も安いので自分の1番のお奨めです。(ラジデパ3階で950円くらい)
ALPS RK09

電子工作キットによく使われている緑色の小型ボリュームです。自作の定番ですが、真空管アンプを作るようになってからはあまり使っていません。(エレキットとかの組み立てではよく使っていました)
性能自体はごく普通で、これで十分な感じ。でも軸を回すとほんの少しガリがでる個体(新品で購入したもの)があったり、ギャングエラーが初期からあるものもあり。(LM386でアンプを作ったとき見事にハズレにあたったことあり)
値段を考えれば性能は十分ですけどね。
ALPS RK16

定番中の定番。誰が言おうと定番・・・なのだが最近はあまり使っていません。
半導体アンプでよく使用していましたが、最近はマルツ(Linkman)R1610Gに役目を奪われています。
性能自体はALPS RK09と一緒でごく普通。ただ、軸を回した時のガヤガヤが気になる個体あり。全体的にALPSのボリュームは国産品だけあって安定している感じ。RK16は使用頻度が少ないためギャングエラーの個体にあたったことはありません。(でもそこそこギャングエラーの報告アリ)
マルツ Linkman(HT) R1610G

nabeさんが絶賛していたボリューム。ALPS RK16と同じ見た目、サイズのボリューム。最初は半信半疑で使ってみましたが、その性能に驚きました。軸を回した時のガヤガヤも無いし、左右の音量も良く揃っています。この値段でこの性能なら文句なしです。小型の金属缶タイプの開放型2連ボリュームは最近は専らコイツです。
マルツLinkman(HT) RD925G

こちらもnabeさんが絶賛していたボリューム。1回だけ実験で使用しましたが、軸を回した時のガヤガヤが無くいい感じです。まだ作品には採用していませんが、YAHAアンプか何かで採用予定です。しかし何でマルツのボリュームってカーボン製なのに特有のガヤガヤが無いんだろ?左右のバランスもよく揃っているし。コストパフォーマンス高し。
ALPHA(詳細不明)

千石などで扱っている安物ボリューム。悪くないのだが、ガリやギャングエラーの当たり外れ多し。これを買うならマルツのボリュームを買った方がいいかもしれない。個人的にあまり良い思い出が無いので・・・
買ってしまった分に関しては捨てずに実験用にとってあります(笑)
(千石で5つ買って4個ハズレという・・・)
個人的な評価をすると
ALPS RK27(ミニデテント) = マルツ Linkman(HT)R1610G = マルツ Linkman(HT) RD925G >= 東京光音 2cp601 > ALPS RK16 = ALPS RK09 >>> ALPHA 型番不明(千石等で扱)
値段や性能で判断してみるとこんな感じになります。音質うんぬんというよりは、ボリュームの軸を回した時のガヤガヤが無い物ほど私は好きなようです。
とくにマルツの2種類に関してはnabeさんが仰るとおり、かなりハイコストパフォーマンスです。でも、ホント個人的にはミニデテントなんだよね・・・
小型のVRで迷ったらマルツの2種類がお勧めです。
また、ミニデテントは左右のバランスが良く、ガヤガヤも少ないのでお勧めです。東京光音は、いいんだけど値段がねえ・・・高いんだよね。
余談だけど、Bカーブのボリュームはギャングエラーが無い(少ない)っていう話を聞いたんだけど、あれ絶対ウソだよ。
Bカーブでもギャングエラー酷いのはいくらでもありますよ。特に小音量時に完全に絞りきれない感じのやつ。
逆にミニデテントみたいによくできたボリュームはAカーブでもちゃんと左右バランス揃っていますしね。
以上、個人的な駄弁りでした。異論は認める。
参考:
http://nabe.blog.abk.nu/volume

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