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X[iksa] CD 曲目解説
1 マスネ『タイスの瞑想曲』
Jules Emile Frédéric MASSENET(1842〜1912) / La Méditation de Thaïs(1894)
マスネはフランス、ロワール県モントーで生まれ11歳でパリ音楽院へ入学し、1862年にはローマ賞を受賞、1878年からはパリ音楽院の教授を務めた。「タイスの瞑想曲」は歌劇『タイス』の第2幕で演奏される間奏曲。ハープの伴奏にヴァイオリン・ソロの甘美なメロディーで有名になり、現在はほとんど単独で演奏される。
2 エルガー『愛の挨拶』
Edward ELGAR(1857〜1934) / Salut d’amour(1889)
エルガーはイギリスのロマン派を代表する作曲家。「愛の挨拶」は1888年にピアノの為に作曲されたが、このCDのアレンジは弦楽合奏版が元になっている。
3 ドビュッシー『夢』
Claude DEBUSSY(1862〜1918) / Rêverie(1890)
クロード・ドビュッシー(1862〜1918、フランス)はパリ音楽院に学び、1884年ローマ大賞を受賞。ピアノ独奏のための『夢』は1891年に出版された作品。X[iksa]によるオリジナル・アレンジ。
4 ヴィラ=ロボス『黒鳥の歌』
Heitor VILLA-LOBOS(1887〜1959) / O canto do cysne negro(1917)
ヴィラ=ロボスはリオ・デ・ジャネイロに生まれたブラジルを代表する作曲家。1923年から1930年の間はパリに留学。「黒鳥の歌」は元々ヴァイオリンとピアノの為の作品で、アルペジオに乗りヴァイオリンのG線(一番低い弦)だけでゆったりとしたメロディーが奏でられる。
5 サン=サーンス『白鳥』
Charles Camille SAINT-SAËNS (1835〜1921) / Le Cygne(1886)
サン=サーンスはモーツァルトと並び称される神童タイプで、2歳でピアノを弾き3歳で作曲をしたと言われている。詩人、天文学者、数学者、画家としての顔も持つ。
「白鳥」は元々管弦楽の為の組曲「動物の謝肉祭(Le carnaval des animaux)」の中で最も有名なチェロと2台ピアノの為の作品。この組曲の中では唯一生前に公開演奏が許された曲である。このCD中唯一ヴィオラでの演奏。
6 ケージ『夜想曲』
John CAGE(1912〜1992) / Nocturne(1947)
ジョン・ケージは南カリフォルニア大学でシェーンベルクに師事し作曲を学ぶ他、パリで建築を勉強、またキノコ博士としても知られている。偶然性の音楽、不確定性の音楽といった音楽を創始し、伝統的な西洋音楽の価値観を覆した。1947年に作曲されたこの作品は元々ヴァイオリンとピアノのために書かれている。
7-8 細川俊夫『二つの小品』
Toshio HOSOKAWA(1955〜) / Two Pieces(1993)
細川俊夫は現在日本を代表する作曲家の一人。1976年から10年間ドイツに留学し、尹伊桑やクラウス・フーバーに師事。東洋思想や日本美学を西洋の語法で表現し独自の世界を作り出している。二つの小品は小栗康平監督のドキュメンタリー番組『往復書簡』のために作曲された作品でハープではなくピアノでも演奏される。
9 アンドレス『ゼルビーナ』
Bernard ANDRÈS(1921〜) / ZERBINA, Divertissement pour Violon et Harpe
(Concours de Cassis 1991)
ベルナール・アンドレスは1921年にフランスのベルフォールに生まれたハーピスト兼作曲家。ブザンソン音楽院、ストラスブルグ音楽院を経てパリ国立高等音楽院を優秀な成績で卒業。1969年にラジオフランスフィルハーモニックオーケストラのソリストとなる。ミュルーズの作曲コンクールやアーヴルの作曲コンクールなど多数のコンクールで受賞している。この作品はX[iksa]によって日本初演された。
10 サン=サーンス『幻想曲Op.124』
Charles Camille SAINT-SAËNS (1835〜1921) / Fantaisie pour violon et harpe, op. 124(1907)
「幻想曲」はヴァイオリンとハープの為のオリジナル作品で、大きく5つの部分から成る。教会旋法や全音音階も取り入れられており20世紀をまたいだ彼の新しい響きに対する探究心が垣間見える。
11 モンティ『チャールダーシュ』
Vittorio MONTI(1868〜1922) / Csárdás(1894)
ヴィットーリオ・モンティ(イタリア)はナポリ音楽院を卒業し、ラムルー管弦楽団の第一ヴァイオリン奏者を務めた名ヴァイオリニスト。チャールダーシュとは、ハンガリーの舞曲の1つ。この作品は元々マンドリンのために書かれたが、その後ヴァイオリン用に書き直された。前半はテンポの遅いラッサン、後半は急速なテンポのフリスカで構成されている。このCDの演奏はX[iksa]によるオリジナル拡大アレンジ。

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