■ もがいて見たけど
あるサイトで,管理人が,よせばいいのに専門外のことで知ったかぶりの間違いを高飛車な口調で書きました。当然のことながら,そのスジの専門家や学生から,その間違いを指摘する投稿が相次ぎました。しかし,管理人は,グーグル検索を駆使して自分の書いた内容と同じようなことが書いてある(と思った)サイトを引用してまで,必死に自己弁明に努めました。要するに,もがいてみたわけです。素直にごめんなさい間違えましたと言えない性格なのでしょう。高飛車な口調が目につきましたから。
そしたら,根っこが誤りだったんですから,それを誤魔化す枝葉の弁明をくっつけたって誤魔化すのも無理ですから,さらにその弁明の細部まで次々と誤りを指摘する投稿が続発し,そのサイトは,最近の言葉で言えば,炎上,祭り,という状態になって収拾がつかなくなりました。引用元の管理人自らが,「それはそういう意味ではない」と誤読を指摘するまでに至りました。
最初に「ヤーゴメン。間違いマチガイ,えらいすんまへん。俺は素人ですねん。」と誤りを認めて素直にゴメンチャイすれば,こうはならなかったでしょう。専門家という方々は,素人は誤りをするものだと思っているので,素人の誤り自体には寛容で,どちらかと言えば親切心からわざわざマチガイを指摘してくれるくらいなのです。
しかし,マチガイを認めない不誠実な態度には,専門家という方々たいへん厳しい方々が多いようで,間違いを認めずつっぱねたりすると,専門家の見識に火がついて,このような怒涛の誤り指摘投稿の連荘となります。要するに,もがけばもがくほどドツボ状が悪化します。
誤りに気が付いたら素直に認めて訂正しよう
わざわざ誤りを指摘してくれた人には感謝しよう
もちろん,誤りを認めるのは勇気のいることですが,心の平穏と良好な人間関係を築くには,とっても大事なことだと思います。
■ 攻撃に転じたけれど
困ったことに,そのサイトの管理人はたいそう自尊心が強大で「けして自分の誤りは認めない」という傲慢な方だったようで,とりあえず自分の誤りはスルーして新しい話題に逃げました(話題転換による逃避)。それでも,そのままでときが過ぎれば,やがてネットの片隅のサイトなんか誤りごと忘れ去られて,炎上も自然鎮火し,まさに祭りの後状態となっていったはずです。
しかし,その管理人は,自分がやり込められたことが悔しくてしょうがないらしく,逆襲を始めました。自分のマチガイを指摘した人たちは,臆病者だ,卑怯者だ,ささいなことに因縁をつけて攻撃する困った奴らだ…(以下自主検閲)…などと攻撃に転じたのでした。
あとは,もうご想像のとおり,自然鎮火に向かっていたくすぶった炎に,管理人の手で燃料を投下したものだからたまりません。親切心から間違いを教えてあげたのになんだこれは!と怒り心頭した専門家の方々は,前より激烈な言葉で,その誤りを厳しく指摘し,誤りを認めず逆襲を始めた管理人の不誠実さをなじりました。これに他人の悪口や攻撃を書いてウサを晴らそうという不心得者まで集まって管理人を批判非難する投稿を始めたたため,前よりも炎は一層広く大きくなり,炎上は大火事となりました。
サイトが炎上したらスルーして自然鎮火を待とう
決して言い返したり反撃したりしないこと
「仕返しは高くつく」by D.カーネギー
やられたらやり返したいのが人情です。しかし,くだらないことに煩わされたくなかったら,
やられても放置して知らん顔
という戦法が後々楽になるのです。

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