2006/11/23

もうひとつの「日本の風景」  滋賀

といっても大した話では無く、前回の「田んぼ」続き、というところで。
田んぼを眺めていると、もう1つの風景を思い出します。

それは、庭主がまだ大学卒業したての頃。仕事で、世界の様々な国々から日本に研修に来た人たちを、北は北海道から、南は九州まで、実に様々な日本の産業を尋ねて引率していた頃のこと。彼らはいろいろと困難を抱えた国の代表でもありました。
年齢層も様々な彼らは、町を歩いているだけでも様々な反応が。

戦火の傷跡深い東欧から来た彼女は、ひたすら新幹線の窓の外を眺めています。「眠くないの?」とたずねると、うっとりするように呟いた言葉、「ライス フィールド」。なんて、なんてうつくしいのかしら。私は日本のこの美しい風景を一瞬たりとも見のがしたくないの。目をつぶるなんて、もったいないわ。

日本人の原点ともいえる伊勢神宮の神秘的な雰囲気を味わってもらおう、と、長い参道を案内すると、後ろの方に固まってなかなか付いてこないアフリカ組。「???」キリスト教徒の彼らとしては、「異教の聖地なんて!」ということだったらしく。

それとは逆に、京都の町を嬉々として歩き、お寺に入っては真剣に拝んでいるインドとスリランカ組。東の果ての仏様達は、どんなふうに見えたでしょう?

初めての雪にはしゃいだ後で、アフリカから来た彼女が結婚指輪を落した事に気が付いて大騒動になったのは、とある京都の大企業の工場の敷地内でした。

モンゴルの彼女は、ビルの会議室の空気が耐えられず、どんなに寒くてもしょっちゅう窓を開け放つ。「私は風がないとだめなの。」
海辺に来ると、ゆっくりと、おそるおそる、堤防に近づいて、いつまでもいつまでも、生まれてはじめての海を見ていた。

イスラム圏から来た彼の為に、訪問する先々でお祈りの場所を確保して回り、お祈りの時間になると、みんなで「西はあっちあっち!!!」と教えたり。

どうして日本の街は夜どこも早く店じまいしちゃうの!!!夜に騒いじゃいけないなんて、これじゃノイローゼになっちゃう!と詰め寄る南米組。

ハードワークで大変だったけど、庭主自身ももいろんな日本の姿を知って、また、世界中の様々な国のことを知って、ほろ苦くも楽しかった日々。イスラムの彼に言われました。「なんで君はもっと真剣に経済学を学ばないんだ。世界の沢山の人を救うには経済学が必要だ。」

頼りになるマレーシアの兄貴、折り目正しく心優しい中国の彼、愛妻家で元気いっぱいのオマーンの彼、とても陽気で繊細なパナマの彼女、おおらかな威厳に満ちたシエラレオネの彼…。幾つもの目が、幾つもの日本を、そして自分の国を見つめていた。

ユタカナニホンに住む庭主。なんでぞーえんや修行を?きっと今頃みんなかなりの地位に付いているはず。今でも、彼に、いや、彼らにうまく説明することは、たぶんできないだろうな〜。でも、みんなのことは、忘れてないよ。今でも、直接、ではなくとも、すごく遠回りな道のりだけど、間接的に、関わっていると思っているから。

田んぼを見ると思い出す。もう1つの風景。

☆ 今日のちび庭気温:11〜13℃ くもり
目の前の(よそのうちの)畑は大根があおあお。いいなあ〜。でも、今年は白菜と大根が大豊作で廃棄が決まった農家もあるとか。なんて残念なんでしょう!!!せっかく丹誠込めたのに、ねえ。これを解決する経済&政治的手法はないの〜???わかっちゃいるけど、桁違いの大金持ちだったら、ってつい思ってしまうのはこんな時ね。(^^;)
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タグ: まちあるき 文化 



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