2006/11/22

おさんぽにいこうよ  滋賀

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私の耳は森の木の葉. 風の囁きを懐かしむ…ジャン・コクトーが海の民なら、私はどちらかといえば山の民なんだろうな〜。

小さい頃は、いつも地元、滋賀の林や野原を歩き回っていた気がします。家の庭から続く林は明るく、愛する黒猫と木々の間を落葉を踏み締めて探険(我が愛猫はしょっちゅう自慢げに獲物を見せてくれました…)。まばゆく輝く朝霧、真っ白におりた霜、青々とした杉の葉の向こうに広がる、ミズナラの大木の梢で葉裏を銀色に光らせ、カラカラと鳴る枯れ葉。

派手な紅葉でこそなかったけれど、黄色く色づいた木々や、赤さを増していく蔦の葉、沢山のどんぐりを見つけながら歩くのは、とても楽しいものでした。

その向こうには秋には橙色の落葉、春にはピンクの花びらで埋まる、どこまでも続く桜の大木のトンネル。さらに向こうにはシイタケ林と、地面からてっぺんまで金色に染まるイチョウ並木。その彼方にあるのは、緑←赤や黄色の紅葉←枝ばかりとなったグレーの木々←白くきらめく冠雪と、上から下へと日々美しく衣を替えてゆく伊吹山。

その下には広大な田園がひろがり、姉川、天の川が滔々と流れてゆく。足を伸ばせば鴨の池。な〜んて深い自然に囲まれていたのでしょうか。
薄の野原をかき分け、山茶花の泉で魚を探し、刈り取り後の稲株を踏みつぶし、神社の境内でクルミを拾う。葉っぱも、花も、鳥も、ぜ〜んぶおともだち(と、かってに思ってた訳ですが)。

山の上の友達のうちまで、いくつもの坂道をひっしに自転車をこいで行くと、ある坂の途中で、登るに従ってすうーっと、霧の層に頭から足下へとすいこまれてゆく。
月夜には縁側からそっとはだしで庭に降り立ち、「本当に月明かりで本が読めるのか?」と試してみたり(読めたんですよね。これが。本当に明るかった)。

そんな、生活。赤毛のアンに負けず劣らず、ユメミルコドモだった私はプリンスエドワード島ならぬ、(今は近隣の市に合併されてしまった)伊吹町での生活を満喫しておりました。

今は…夢の空間だった林は松枯れで下生えが生い茂り、桜のトンネルは運動場となり、シイタケ林とイチョウ並木は切り開かれ、広い道路と駐車場に。昔ながらの田や泉は耕地改革で真四角に整地され。伊吹山ですら、石灰岩が捕れるために気候も変わるほど(?)削られて形が変わってしまいました。

もちろん、格段に生活は良くなリ、その運動場でフィールドホッケーの試合に明け暮れ、様々な恩恵を受けて今にいたる訳ですが。

秋は、あの楽しかったお散歩コースが無性に懐かしくなる季節なんです。がんばれ、滋賀の里山。いつか、どこかに、あんなお散歩コースを取り戻したいなあ。

なんでこんな話題になったか?そうそう、ご近所の、まさに滋賀でも有数の里山の町、余呉町で、核廃棄物処分場の話が持ち上がっているので(!!!)、余計に郷愁がそそられたのかも。そういえば伊吹町、廃棄物を資源化する「産業エコタウン事業」なるものが持ち上がり、どのような形になるものか、ちょっとどきどきしていたのですが、合併等状況が変わり、中止となりました。

財政、過疎化、経済発展。そして、美しき故郷を知らない子供達が増えてゆく。
たまにはゆっくり、おさんぽしようよ。

☆ 今日のちび庭気温: 7〜18℃ 晴れ 
風邪がちっとも直りません。こまったねえ。そろそろ脱出したいとこ。やっぱり、「食欲の秋」にはしるだな。写真は去年の夏の実家近くです。(^_^)
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タグ: まちあるき 文化 



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