2009/12/16

坪庭にはまってみる。2  京都

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え〜、じつは、先日消してしまったブログの本題はこちら。読書録。


なんか、読書録を書こうとするとネットがトラブルのよね〜。なんなの?





ま、いってみましょう。


「ベストライフ 坪庭のすすめ 小さな庭のプラン常識集」監修 小埜雅章 写真 水野克比古 講談社 1994年 p.231


例によって、図書館で借りました〜。


なかなか、すばらしく「かゆいところに手が届く」内容です。なんとな〜く理解していたことが、こうすっぱりと文字になると、改めてなっとく。あ〜、そうそう、と、京都のぞーえんやさん時代を思い出し。


こうしてこの本を読んでみると、あの短い期間で(しかも学校を出たばかりで女性だったとゆーのに)、親方はずいぶんと庭についてのいろんなことを教えてくださったのだなあ、と、しみじみ。いろんな場面が懐かしく思い出されました。


他にも、料亭などではしょっちゅう水で露地を清めるので植栽は湿度に耐えるものを、とか、あるいは池の輪郭は図面上では1本の線だが実際に施工となるとその幅は20pは必要、などなど、実際手がけないと分からないようなことも書いてあり、また日常の作業についても「どうしてそうするのか」という理由も述べてあるのがとてもよく、うなづきながら読んでしまいました。


コンパクトながら、設計施工や管理のポイントが非常によくまとまった本だと思いました。和庭ファンのみなさま、きっと楽しく読めますよ!





上の写真は、京都のとある豪邸の「お風呂からの景」として作った坪庭。まだ作業中で苔を張る前ですね。もちろん作ったのは親方で、わたしは「手元」ですが。これも思い出深いところ。


依頼主のご隠居(敬意を込めて、密かにじーさまとお呼びしておりました…)は、この別荘をご子息方に遺すべく、入院しててもおかしくない体調にも関わらず、せっせとお庭も建物もお手入れされていたのでした。


寒い朝に出かけると、白木の門をせっせと歯ブラシで磨いておられる。「車いじり」で一代を築いてこられただけあって、引退しても何かしら手を動かしていないと気がすまないお方。


大変通な方で、好みもとてもうるさい。親方を呼びつけては「この柱では気にくわん。もっと渋いのがええ。もっぺん違うの持ってこい。」などとすぐにお怒りになられるかと思えば、「女の庭師さんちゅうのもええもんや。鳥の声を聞いてるみたいでのう」とにこにこといつまでも作業を見ておられる。


とにかく、人が作業するのを見てるのがお好きだったのは、腕一本で会社を築き上げてこられた証なんでしょうね〜。ヘビースモーカーで煙の固まりが歩いてるようでもありましたが。


ひと通りの作業が一段落した頃、「つぎはあっちの通路やってなあ」と、次の作業まで、他の場所が忙しくご無沙汰していた半年後。おなくなりになったとか。


きっと、首長うして待ってはったやろなあ、と、親方がつぶやいたのでした。


前庭のしだれ桜にヤツデにツワブキ、薄いピンクの木瓜に、松の本庭、台杉と苔の青々とした築山の裏庭、紅梅白梅のある中庭。大事なドウダンツツジをいためないように四苦八苦して施工した竹垣。なんともぜいたくな、幸せなあのお庭達。いつまでも空から愛でてくださってるといいなあ。


☆今日のちび庭気温:6〜13℃ さぶいっ。なんだか、電車の中でわたしひとりダウンコートにニット帽ですっかり冬使用でした。だって冷え性なんだもん。ねえ、寒かったよねえ?(^^;)
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タグ: まちあるき 文化 



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