-------日本無形文化財”灯とぼし祭り”炎の祭典-------
群馬県甘楽郡南牧村大日向地区…古くから伝わるお盆の伝統行事は、正に火祭り”炎の祭典”です。

夕刻…薄暗闇に子供達が山へ駆け上り、山に灯火を点火させ合図。その火種の合図の後を藁束に点火して、始まります。橋の欄干から身を乗り出して、炎の藁束をロープの先端に下ろし、ぶん回すのです。灯とぼし祭りの始まりです。子供達は口火の”火”を引きずって駆け下りて来ます。

見事な”炎の輪”はゆっくり大きくなればなるほど、カメラマンの絶好のスポットです。川では子供達が大人に習って回します。

動画です。雰囲気を味わって見てください。
前半はここまでが繰り返し、橋の上から大勢の人が順番に回します。せいぜい3人が限度、したがって3つの『火の輪』が出来るのです。川原の子供が同時に回すと、4つ5つの和が増えます。カメラマンは目が放せません。5秒開放とか技術比べです。回す方もそれなりに、ゆっくり大きく回せると綺麗な大輪が描き出されます。それはそれは勇壮な見事さです。
夏の暑さを吹っ飛ばす…汗だくの火回しは子供達にとって、村民である証となるに違いありません。思い出を大切に後世に伝えたい文化遺産です。
伝統をそのままに受け継いでいる地元の人たちは、順序良く、手分けして風習を取りまとめている。藁束を充分燃やした頃より、笛や太鼓の合唱で、夜長の始まりを暗がりの中…汗だくになって奏でている。炎の舞は方原で演じられている。

見ている観光客や帰省のふるさと民で賑わいを見せている。
子供達のハッピや浴衣姿も可愛く凛々しい。地蔵前に飾られた行燈を持って、暗夜行列のクライマックスへ行事が進む。

大通りに出て、行燈を先頭に、背中合わせに太鼓を担ぎ、敲きながら歌いながらゆっくりと演じている。
「あ〜やそれ〜〜・・かちん〜こ〜かちん〜こ〜…」
安養寺住職の先導で、子供や村人の行燈行列が続く。そのあとを道案内されて”練り歩き”の舞の法要が引き続く。見事です。
そして境内へと練りはクライマックスへ・・・
最後に川原へ精霊流し。
夏の一夜が終わった。
(群馬テレビの取材も来ていました。)
夏の風物詩・・・「灯とぼし祭り」
また感動ものでした。来年もつづ来ます。
来年もみんなでおいでなんし。

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