桜も粗方が散り終わり、春が本格的に幕を開けます。
寒いのが苦手で、コタツに入って30分以上経つと、もう外に出られなくなってしまう僕にとっては春の訪れというものは大変嬉しいのですが、やはり、人生そう甘くはありません。
春になれば新しい命が芽吹きます。そして、それは人だけにあらず。
虫が来ます。主に害虫が。
僕の家、特に僕が住処としている部屋では、例年多くの虫たちがやってきます。
まさに天然昆虫園。でも、集まるのは害虫ばかり。
たまに益虫も来ますがね。クモとか(クモは益虫です)が限度ですが。
そんなこんなで、僕にとっての春は「虫が出現し始める季節」に他なりません。
ちなみに、夏は「虫が本格的な活動を始める季節」です。
秋は、「残暑のお陰で虫ばっかり見る羽目になる季節」です。
そして冬は「虫はいないけど、限りなく外に出たくない季節」
一年中、ロクな季節がありません。
これも、あの黒くて硬くててらてら光ってて暗くて狭くて湿ったところが好きなわりに足の速い生物の並外れた繁殖力と生命力の所為です。
頭が千切れても2週間くらい生きる化け物相手に、僕が立ち向かえるわけがない。
おまけに、あのルパン並みの神出鬼没スキル。白旗です。だから僕の家から出て行って下さい。
今日は何処にいるのだろうか?
机の裏?冷蔵庫の中?本棚の隙間?僕の服の内ポケット?
全てを疑え。

0