畠山記念館に行ってまいりました。
「茶人 畠山即翁の美の世界」と称しての今回の展示は、記念館側も気合いがはいっていたのか、かなり凄いものばかりで、聞けば、即翁の初期の蒐集のもの、大師会、光悦会での初の席持ちの際に使われたものを展示されたそうです。
大師会からは南楚師説墨蹟、千利休書状 牧村兵部宛、光悦筆 扇面月兎画賛、
昭和9年の光悦会でつかわれた老茄子茶器、井戸茶碗 江岑、楽長次郎作の灰器、
そして、もちろん、赤楽 早船や柿の蔕 毘沙門堂 ・・・・・
しかし、今回の目玉は、伊賀花入 銘「からたち」

写真は畠山記念館のHPから勝手にとってきてしまったものですがm(_ _)m
実物は、写真のイメージよりもっとデカく、一尺近くあるのではなかったでしょうか。
迫力というか、気力は凄まじく

桃山の人たちは、「キズは魅力のひとつ、歪んでいるからこそおもしろい」と云ったそうですが、そんな言葉も呑み込んでしまいそうな口周りと、ガシッと心を捕まれてしまうような胴から尻にかけての姿。
眺めていると、自分も欠けた花入を欲しくなってしまいましたが、
「いや なまじっかなものを手にしても、痛い目にあってしまうぞ」
さて、これだけの逸品を拝観していましたら、
実は、疲れてしまいました・・・・・
最後にはグッタリと館内のイスにへたり込んでしまう程です。
この伊賀花入は即翁最初の光悦会で使用されたそうですが、
そんな茶席にはいったら、それはさぞかし疲れてしまうことでしょう

と、気の小さな私などは思わされてしまいました。
大温山


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