2009/2/22  23:34

Midnight Train To Boston  Final  旅日記

8時前には目を覚ますが体調は今ひとつだ。というよりも珍しく時差ぼけの感がある。
幸いに左足のマメは落ち着いていて、歩くには問題なさそうだ。シャワーを浴びて
体を目覚めさせる。昨日買っておいたスナックを牛乳で流し込む。これでしばらくは
食事をしなくてもそれなりに空腹を満たすことはできるのだ。日曜の午前は静かだ。
フリーダム・トレイルに再チャレンジも考えたが、チャーリーカードの一日券も
買いたかったのでとりあえずHaymarketへ行き、ボストン美術館を目指すこととして
9:30に部屋を出る。一日券は24時迄と思っていたのだが、24時間有効と書かれている。
これで明日のローガン空港へもこのチケットで行けるのかと思うと、ちょっと幸せです(喜)。

順調に美術館まで行けたので、開場の10時の数分前についてしまい、寒い中をしばらく
外で待つ始末。これはちょっと参ったでした。ここに来るのも1980年以来だから
29年ぶりですか。年月の過ぎることの何と早いことか。今や入場料も画面タッチで
クレジットでお支払い。$17で2日間有効ですが、今日しか見れませんのよワタシ。
ここはアジアの展示も盛んですが、広い館内を簡単にぐるりと巡るだけでも2時間以上もかかったのでした。またいつか来ることはあるのでしょうかね。
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外へ出れば困ったことに小雨が降り始めている。寒さは昨日ほどではなく、雪ではなく
雨というのがまた不思議です。傘はホテルに置いてきちゃったから、屋根が無いところは
辛いので、再び今日もバック・ベイへ行ってみた。アウトドアの店で50%offのアウターを
見つけたが、試着してみるとかなり腕が長い。残念だが断念しました。
体が目を覚ましたようなので、再度Newbury Comicsへも行ってみるがこの日も空振り。
「何も買わずに帰るのかオレは」と思ったしだいです。雨足が強まったので、これ以上
奥へ行くのは危険だ。駅に戻り、取り合えずホテルへ傘を取りに戻ることとした。Haymarketに着くと、お腹も空いており近くのMacで軽くBigMacでBrunch。
ちょっと寂しいお昼だが、日曜はセレクションが難しいのである。さらに雨は強まり
小走りでホテルへ戻るが、車の跳ねを気にするような天気になるとは思わなんだ。
これじゃあフリーダム・トレイルなんてとても歩けたものでなし。しかしここで部屋に
くすぶってるのもワタシらしくなかろう。「それじゃあハーバードへでも行ってみよう。
あそこのNewbury Comicsは良い記憶があるからな」。

と言うことで傘を広げ再び出動。「その前に明日はブルーラインに乗ってローガン空港まで
行くから、Bowdoinまでの時間を確認しないと」。結局Bowdoinまでも10分に満たない
距離で一安心。結局Goverment Ctr迄歩き、Park St経由のレッドラインでハーバードへ。
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雨に煙る中、ハーバード・ヤードを歩く。レンガ造りのような建物が歴史を感じさせる。
日曜だけに人通りは少ない。一回りしてから昔の記憶を頼ってNewbury Comicsへ行く。
学生街のレコ屋はそれなりに商品が動くので活気があると思っている。
ここは端から順に見て行くとそれなりに引っかかるものが出てくるから不思議だ。
結局1時間半もいて、「The Phenomenal/Ruthie Foster 中古CD$8.99」
「The Cure/The Saw Doctors 中古CD$5.99」
「Fumbling Towards Ecstasy/Sarah McLachlan 中古2CD+DVD$10.99」
「South East Side Story/Chris Difford CD+DVD$15.99」
「Supremes Rarities/Diana Ross & The Supremes 2CD$19.99」
「Time Is Tide/Booker T & The MGs 3CD$15.99」
「Live At Bebeville/Ani Difranco 中古DVD$7.99」
「Live From Melbourne/Eagles 中古2DVD$9.99」と怒涛の大人買い。
8点で税込みで$100.72。1万円に満たない買い物で、満足して帰国できます。
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店を出たら向かいにUrban Outfittersがある。ここもクリアランス品がある若者の店。
思わず入ってみたら結構安い。帽子のセール品で気に入ったものが$4.99とある。
ちょっとオーバー・サイズ気味だが、500円に満たないものでケチケチしてもしょうがない。
ここは即買い。ということでハーバード上陸作戦で収穫あり。いそいそと地下鉄に乗り
ホテルへと戻っていったのでした。しかしここでも失敗はあったのでした。
夕飯はハーバードで済ましておくべきだった。部屋へ戻りとんぼ返りでオレンジラインで
Downtown Clossingへ行き、昨日目をつけておいたフードコートへ行ってみると......
18時で終了してました。この日のLIVEは19:30だからそんなに時間はなかったのである。
再びチャイナタウンへ行く時間もなし。とすればファスト・フードしか選択の余地はない。
泣く泣くMacが再登場となったしだいです。ここは肉はもういやなのでフィレオ・フィッシュで
逃げましたが、あ〜情けない。

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早々に立ち去り直ぐにOrpheum Theatreへ向かう。この日はもう開場していたので、
Will Callでチケットを引き取り直ぐに中に入る。雨は相変わらず降り続いていた。
この日は昨日とは反対の左方向で、若干前よりの席だ。周りを見れば幾分年長者が
多いようである。しかし年を取ってもLIVEに足を運ぶアメリカ人を微笑ましく思う。
まずは儀式としてビールを飲もうか。10分押しの19:40に客電が落ち、メンバーが現れる。
「左からPatty Griffin、Emmylou Harris、Shawn Colvin、おやBuddy Millerが居ないぞ」。
するとEmmylouが「今日はBuddyは来てないのよ」と話し始めたところで奥の席の客が
入ってきて立つ羽目に。「Buddyどうしたんだろ?(後に心臓の具合が悪くBoltimoreにて
離脱と判明)」。「この曲をBuddyに捧げるわ」とEmmylouはギターを弾き始めたが、
思い出したように止めて「ごめんごめん、こちらがPatty GriffinでこちらがShawn Colvin」
と紹介したのだった。Shawnも返すように「Emmylou Harris」と声を返した。
三人の中ではEmmylouがやはり真ん中に陣取って大姉御ってとこですね。
再び皆で始めた演奏は"To Know Him Is To Love Him"。EmmylouがLindaとDollyとの
Trioでもやっていた曲だ。ゆったりとした感じでスタートです。それからEmmylouから順番に
ソロで歌い始める。それぞれがメインでない時は、コーラスを付けたりギターや
パーカッションで参加することもある。こういった歌い継いでゆくSong-Writer Circleは
何度か見たことはあるが、それぞれ観客だけでなく他のアーチストも意識しながら
演奏するので微妙な緊張感がある。Emmylouは"Red Dirt Girl"から歌い始めたが、
この曲なんかBuddyのギターがあるとオルタナな感じが強まったと思うとちょっと残念。
次いでPattyは「私はボストンに住んでいたのよ」と話すことによって、あらためて観客の
ハートを鷲づかみにした。「大好きなMavis Staplesが歌ってるこの曲を」と彼女は
オリジナルではない"Wade In The Water"から始めた。昨年のオーストラリアでも
言っていたが、彼女はほんとにMavisの歌が好きなんですね。
彼女の作る曲もGospelっぽい黒いフィーリングを感じる曲もあるしな。
EmmylouはカントリーでShawnがフォークとすると、Roots系でも微妙に根っこが違う
三人なのかもしれない。Shawnは彼女の1stの"Shotgun Down The Avalanche"で
始めたが、他の二人に比べMCは控えめだ。その分自作詩で語ろうとしているの
だろうか。公平に順番に歌い継いでゆくが、以外に皆が代表曲と目されるような曲を
やらないのが面白い。おまけにカバーも結構やったのだ。しかしPattyの"Rain"は
素晴らしかった。近年彼女の歌いっぷりには惚れこんでいるのだが、この曲にも
彼女の最高のエッセンスが込められている。はっきり言って感動しました。
途中でEmmylouが「T-Bone BurnettがグラミーのAlison KraussとRobert Plantの
パフォーマンスのためにBuddyを連れてっちゃったのよ。彼氏は結構TVに映ってたけど、
Buddyはほとんど映ってなかったわね」なんて笑わしてくれた。
そして終盤に新たなる感動の場面が生まれた。Shawnの順番になった時、観客から
「John Mayerモデルじゃないの」と声が上がると、「よく判ったわね。これって
とってもいいギターなの、ただここにShawn Colvinシグネチャーモデルもあるわよ」と
Shawnは応え、弾き始めたのはなんと"Hickory Wind"だった。横にEmmylouを置いて
この曲を弾くとは怖れ知らずな姉さんだ。しかしEmmylouもコーラスで参加することもなく
軽く頭を振りながら聴き入っている。そしてShawnも堂々とした歌いっぷりだった。
演奏が終わると、この日一番大きな拍手が観客から送られた。皆、GramとEmmylouとの
関係が分かっている人達だからその拍手も暖かい。もちろんワタシも大きな拍手を
与えたのだが、誰よりも強くそして長く拍手を続けたのは、誰であろうEmmylouだった。
その姿を見て思わず目頭がウルウルしてしまいました(泣)。それに応えるかのように歌う
Emmylouの"Boulder To Birmingham"も熱演だった。もうBuddyがいないことなど
気にならずに彼女達の歌に包まれていた。何度目かのShawnの演奏でひとまず
舞台を降りた彼女達だが、直ぐに戻ってきて「また一緒にやるわよ」と歌う
"We Shall All Be Reunited"を1本のマイクで3人で歌った。とってもいい絵図らでした。
それからもう一曲やって、最後はPattyの"Mary"を皆で歌ってこの日の演奏を終えた。
気がつかなかったが本編が125分、アンコールも10分と結構やっていたんだ。

外に出れば雨はいつしか雪へと変わっていた。振り返れば入口の表示はThree Girlsと
なっている。「なあんだ、最初からBuddyはいなかったんだ」と気づいたのでした。
雪に変わるくらい冷え込んでいるはずなのに、まだ彼女達の歌が体を温めていてくれる。
この日で旅は終えるが、次の夜行電車はワタシを何処へ連れて行ってくれるのだろうか。


おしまい
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