2009/9/27  15:46

夜、海を越えて Part3  旅日記

目覚ましの音に起こされる。8時か。二日酔い気味ですぐにベッドを出る気がしない。
テレビを点けてしばらくゴロゴロ。こうしていてもしょうがないので9時には起きて
シャワーを浴びるが、イマイチすぐれない。昨晩帰りがけにコンビにで買ってきたパンと
牛乳で朝食とするが、酔った勢いで冷蔵庫の扉がきちんと閉まっていなかったらしく
庫内が少しぬれていた。とりあえず軽くティッシュで拭いたが、しまりのない酔っ払いだ。
メシ食ったらまた少し気分が悪くなり、少し横になって体調整えてからチェックアウト。
料金は前払いなのでカードキーを返すだけだ。ホテルを出ると既に梅小路公園へ向かう
お客が沢山歩いている。ここは会場へ向かうコースになってるからね。皆と逆走する様に
京都駅を目指す。駅に着けば驚愕の事実が待っていた。どこにもロッカーの空きが無い。
4箇所位行ってみたが何処も一杯どころか、ワタシと同じロッカー難民で溢れてる。
甘かったです.....。しょうがないので有人の一時預かり所へ向かうが、ここも長蛇の列。
おまけにここは夜8時迄しか空いてないから、音博が終わったらもたもたせずに引き取りに
来なければならない。終演は19時の予定だから大丈夫のはずだが、時間を気にして動くのは
生理上あまり好ましくはないよね。必要なものを入れたザックを除き400円払ってやっと
荷物から開放され一安心。思わぬ時間のロスでした。足早に会場に向かい、チケットを
リストバンドへ交換して場内へ入る。前列ブロックはスタンディングなので、中頃の左端へ
持参したレジャーシートを広げる。昨年よりは少し後ろだがしょうがない。もう開演までは
1時間を切っているからね。荷物を置いて会場を出る。混む上に高いフェス飯を食う
必要もなし、街道沿いにあるコンビニを目指す。このあたりは昨年の学習効果と言えよう。
おにぎりにスナック、スポーツドリンクを購入。きょうはまだビールを飲む気になれない。
会場に戻ればますます人の波は増えていた。ワタシの場所は退場専用口に近く、トイレへ
行くにも便利この上ない。ステージではスタッフの運営上のお願いや、出演者や会場案内の
映像が流れていた。

定時の12時になるとくるりの二人が出てくる。オープニングはお馴染みの着物姿だ。
例年1度は雨が降り、この日も降雨予報40%ということもあり、そのあたりを気遣った
MCでした。大丈夫、野外フェスに雨は付き物。ワタシも当然のように雨合羽は持参している。
ということでまずは地元のふちがみとふなとからスタート。一昨年の第一回にも出ているが
一昨年は来てないのでワタシは初見。ボーカルでピアニカなども吹く女性の渕上さんと
ウッドベースとコーラスの男性の船戸さんのデュオ。まったりとした京都らしいのどかな
音楽を聴かせてくれた。ヨーロッパなんかへも演奏しに行ってるが、どことなくボーダレスな
感じは外国でも受け入れられ易いのかもしれない。謙虚で腰の低いMCと共に音楽も優しげ。
ロールケーキの歌("愛しのロール")とか可愛かったですね。オープニングとしては上々ですが、
4曲20分とちょっと短めでした。

このフェスは近隣に配慮して基本はアコースティックで夜早くに終わるのをモットーと
している。その為に転換もそんなに時間はかからない。続いて出てきたのはBen Kweller。
今年4月にクアトロで見た時に「また9月に来るよ」って言ってたけれど、本気だったのね。
その時は一人でスティールが無いため、新譜のカントリーぽさが薄れていたと思ったが、
今回は相方にドブロのRich Hinmanを連れてきた。いいぞいいぞ。3曲目から二人で
演奏したのだが、カントリー度が上がって春に聴いた時よりも遥かによかった。
それはオープンエアの開放感が好影響を与えたのかもしれない。いずれにしてもBenも
日本語をまじえて結構乗っていたな。30分か、もっと聴きたかったぞ今日は。

ここで早くもアッコちゃん登場。ピアノ1台あれば地球上どこであれ矢野顕子は成り立つ。
「いつも声をかけてもらうんだけど何せ遠くにいるもんで」なんてMCで歌い始める。
くるりとは"ばらの花"をカバーしたり、さとがえるコンサートでバックを勤めてもらったり
良い関係が続いてる。この日もくるりの"Baby I Love You"をカバーしていたが、「寂しい
曲になっちゃった」なんて言ってましたね。「私の力で今まで雨は降らないようにしていた
けど、これからはわからないわ」なんてお茶目なMCと共に"ごはんができたよ"等の矢野
クラシックも歌い、最後は"ひとつだけ"で締めたのでした。くるりの岸田出てきて一緒に
やるかと思ったが、それはなかったな。あっという間の35分で矢野さんも終了。

中盤に入り、お次はBO GUMBO 3 Featuring ラキタ。ボガンボスの残党3人にどんとの息子
ラキタがギター、ボーカルで入ったスペシャルユニットだ。ラスタリズムを感じさせる
Dr.Toshことベースの永井がボーカルとMCを取り、懐かしい曲を沢山やってくれ嬉しい。
BO GUMBOSファンでした。"トンネルぬけて"からゆったりとスタート。Kyonのピアノが
ロールする大好きな"夢の中"では、Dr.Toshは天のどんとへ向かって歌ってた。泣ける。
そして"ゆ〜らゆら祭りの国へ"では息子のラキタがボーカルを取った。ラキタ、どんとの
面影あったな〜。最後は「どんと紅白歌合戦@NHKホールで清志郎さんがが歌ってくれた
けれど、彼もあちらへ行ってしまいました」とMCをつけて"孤独な詩人"が歌われた。
「この時のNHKホールにはワタシも居たな」なんて遠い目で空を眺めてた。
良いバンドだっだぜボガンボスは。しかしこの宴も35分、祈りの時も終わってしまった。

一人股旅登場。ソロの時のお決まりのように頭にタオルを巻いて奥田民生が出てくる。
我がテーマソングと思ってる「さすらい」から歌い始めてくれた。次いでアッコちゃんの
"ラーメンたべたい"。どうせなら一緒にやればいいのに。この辺も仲良しだからね。
「このスタイルだといつでもできますので、また声をかけてください」と泣かせるコメント。
何曲か歌い岸田がステージに上がる。まずはくるりの"ばらの花"を競演。名曲ですこれ。
エールを返すように民生の"息子"も二人でやったのでした。民生は骨太でいい歌歌うね。
それはバンドでもソロでも変わらない。人柄が出るのが彼の歌いっぷりだ。そんな彼の
歌の合間に汽笛が時々合いの手のように入るのがおかしかった。ここの公園には機関車が
展示されていて、時々汽笛も誰かが鳴らしてるのかな。「3点負けてるんだよな〜」と
カープの試合を気にするのが場を和ませる。岸田退場後も何曲か聴かせてくれた。
40分、素敵な時間を過ごさせてくれた民生に感謝!!

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ここからはちょっとブレイクが長くなる。何せバンドが入るからね。そう次は今回の
目玉とも言える石川さゆりなのですよ。ということでちょっとトイレ休憩に外に出て
再びコンビニへ仕入れの旅。外へ出ると年配の方々が外から見えるスクリーンの前に
沢山集まっている。さゆりさん聴きにきてるのミエミエです。体調は戻っているが、
怖いので今日はお酒は敬遠し、再びおにぎりとスポーツ・ドリンクを買って戻る。
30分位のブレイクの後、バンドの音が鳴る。"津軽海峡冬景色"のイントロが始まると
会場全体から「うおお〜っ」て感じの腹から出る声がこだまする。やっぱり皆が知ってる
曲の力って凄いね。今のミリオン・セラーなんてだれが知ってるって感じだが、昔の
ヒット曲は老若男女だれでも知ってるもの。この曲も皆ご存知。また生歌のさゆりさんも
艶やかで素敵な歌を聴かせる。曲間のMCも堂々としたもの。「こういう野外の会場って
初めて」とか、「さっきイチローさんから電話が来て、矢野さんなんかと京都のロック
フェスにいるのよ」って言ったら「マジっすか〜」なんてビックリしてたわなんて言って
聴衆の心を掴んでいた。そう、イチローは打席に入る時に彼女の"天城越え"を使ってる。
その縁もあって、彼女は昨年今年とアメリカへイチローの野球を見に行っているそうだ。
そのイチロー・バージョンのイントロ入りの"天城越え"はこの日の白眉だった。下手な
J-ROCK顔負けの分厚い演奏は、ギターはギュンギュン唸り、ベースはチョッパーかました
Funkでもの凄い。「こりゃ歌謡Soulだ」なんて思っちゃいました。さゆりさんの歌も
もう凄くて凄くて聴き惚れちゃいましたよ。周りの若い連中も「スッゲー、感動した」と
叫んでる奴多かったもの。こりゃ直々に足運んで出演依頼したくるりの大ヒットですね。
それ以外の"舟歌組曲"とか未知の曲も、力のある歌唱で良かったし(さゆりさんJump!)、
最後の島歌風の曲の頃には日も翳り始め美しくステージを写していたのがまばゆかった。
しかし凄かったな〜、皆持ってかれちゃったって感じでしたね。濃厚な45分。

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ラストはくるり。昨年の豪華なサポートに比べ、今年はドラムとキーボードと少ない
サポートで新作「魂のゆくえ」からの曲が多くて、ワタシは今ひとつ馴染み薄。スマン。
"さよならリグレット"の後で「さゆりさんと食事をした時に、何か一緒にできませんかね」
と尋ねると「じやあ、曲書いて下さい」と言われたので書きました。「今日一緒に歌って
もらいます」と石川さゆりを招きいれ、書き下ろしの"夜汽車はいつも夢を乗せて"を歌う。
岸田も石川さゆりも鉄ちゃん、鉄子ということで汽車の曲はピッタリと言えよう。
「津軽海峡冬景色」のアンサー・ソングということでもないが逆ルートの青森発上野行き
という感じて岸田は作ったと言う。またこれが結構Jazzyな曲で、さゆりさんの新境地かも。
「シュシュー、ポッポッー」のコーラスが耳に残ってる。"魂のゆくえ"で本編を終え、
アンコールでは"虹"と"宿はなし"で終えた。60分位でしたかね。「来年は未定」と言う
ふたりだが、またやってくれると思いますよ。地元京都で自分達がフェスを主催できるなんて
最高じゃないですか!ワタシも機会があればまた参加したいもの。
参加者を全員ステージに呼び、カーテンコールに応える。顔ぶれもよし、良い絵面でした。

この段階で19時少し前。整列退場に引っかからないようにとアンコールの段階で退場口の
近くに移動しており、すぐに京都駅へ向かい歩き出す。何せ20時までに荷物を出さないと
いけないからね。闇夜にライトアップされた京都タワーがきれいに映し出されている。
「これって、くるりのベスト盤のジャケと同じじゃん」とあらためて思ったしだい。
駅に着き荷物を出し、今度はロッカーへ入れる。取りあえず地下鉄で二条城駅まで行く。
ここにはTOHOシネマズがあるので時間が合えば1本見てから三ノ宮へ向かおうと考えていた。
行ったのはいいけれど20時以降の映画を見ると、ちょっと厳しい時間。せっかく来たけれど
リスクは回避しないといけない。強く興味を惹かれるものもなかったし、今度はJRで
京都駅へとんぼ返り。地下街や駅周辺を見て周り、ちりめんの佃煮を一つ買い、海老天丼を
食べてから京都を後にする。

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荷物を引き出し、時間も早いので東海道の普通列車で三ノ宮迄ゆっくり行くこととした。
ということで1時間以上かけて、本読みながらゆっくり到着。フェリーポートまでは
歩いても10分程度とのことで歩き出す。途中少し雨が降ってきたが難なく到着。
1.8千円のチケットを買い待合所で出航を待つ。1時少し前に船上へと入りカーペット敷きの
船室で背中を伸ばし横になる。疲れた体はすぐに床と一体化しまどろみを呼ぶ。
この暗闇を越えれば四国の地が待っている。


.....to be continued
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