2010/4/25
こしあぶら採取時の危険! こしあぶら
年々、人気急上昇のこしあぶら(コシアブラ)。
今年は たらの芽を抜きそうな勢いで、ドンドンご予約入ってます。
今日は、こしあぶらの話。

↑天然こしあぶらの採取風景(昨年)
こしあぶらは標高の低い山にはあまり木がありません。
早いところでも標高500〜600m。
遅い場所だと1000m以上の山まで登ります。
ですから、たらの芽よりどうしても1〜2週間遅れて始まります。
ちなみに高山のたらの芽は、赤くてトゲが激しく、食用に向きません。
たらの芽が(こしあぶらより)早く終了するのはこういうわけです。
たらの芽のようにトゲも無く、イバラの藪にあるわけでもありません。
木もよくしなります。
比較的、採取は簡単と思われます。
しかし、考えるのと、実際やってみるのとでは全然違います。
まず、木登りを覚えなければなりません。
大きい木は10mにもなります。
これが他の山菜採取と異なる点です。
木上で、片手で鉤を持ち、枝を引っ張り、もう片手芽をで摘みます。
ということは足だけで体を支えなければなりません。
これが想像するより非常に大変です。
弾力のある木なのでグラグラ揺れ、下手すると落ちてしまいます。
低い木ならいいですが、だいたいは下は崖、もしくは山の斜面、というシチュエーションです。
落ちたら確実に大怪我。
普段全く使わない筋肉を使うため、すぐに攣ります(笑)。
筋肉痛も間違いなし。
そのうえ「軽い」です。
よほど採ったと思っても想像を絶するほど「軽い」です。
当店で使用している「コンテナ」いっぱいに採れば、たらの芽なら10kg以上はありますが、こしあぶらだと2〜3kgしかありません。
1日5kg以上採れれば「プロ」と言ってもいいでしょう。
逆にお客様にとってはお得感があります。
300gもあれば、天ぷらにするには相当な量になります(たらの芽に比べれば)。
木立ちの中の暗い場所にもあります。
こういう場所は低い木が多いので採りやすいです。
この森の中を彷徨うサバイバル感が癖になります。
だんだん眼が慣れてくるとアチコチに見えます。
ただ、夢中になりすぎると「迷子」になるので気をつけないといけません。
遭難まではいきませんが、たびたび私も迷子になります。
里山であれば、迷子になっても沢を下って降りていけばどこか人里に出ます。
高山は果てしないです!
そう簡単には人里なんかありません。
3時間くらい彷徨ったことがあります。
そうなると、もうこしあぶらも全く眼に入りません。
生きた心地がしませんでした。
一番怖いのは「ツキノワグマ」。
こしあぶらの採れる山には、なぜか熊さんも大勢いらっしゃいます。
3回に1回くらいの割合で遭遇します。
怖い熊さんのお話はまた次回。
今年は たらの芽を抜きそうな勢いで、ドンドンご予約入ってます。
今日は、こしあぶらの話。

↑天然こしあぶらの採取風景(昨年)
こしあぶらは標高の低い山にはあまり木がありません。
早いところでも標高500〜600m。
遅い場所だと1000m以上の山まで登ります。
ですから、たらの芽よりどうしても1〜2週間遅れて始まります。
ちなみに高山のたらの芽は、赤くてトゲが激しく、食用に向きません。
たらの芽が(こしあぶらより)早く終了するのはこういうわけです。
たらの芽のようにトゲも無く、イバラの藪にあるわけでもありません。
木もよくしなります。
比較的、採取は簡単と思われます。
しかし、考えるのと、実際やってみるのとでは全然違います。
まず、木登りを覚えなければなりません。
大きい木は10mにもなります。
これが他の山菜採取と異なる点です。
木上で、片手で鉤を持ち、枝を引っ張り、もう片手芽をで摘みます。
ということは足だけで体を支えなければなりません。
これが想像するより非常に大変です。
弾力のある木なのでグラグラ揺れ、下手すると落ちてしまいます。
低い木ならいいですが、だいたいは下は崖、もしくは山の斜面、というシチュエーションです。
落ちたら確実に大怪我。
普段全く使わない筋肉を使うため、すぐに攣ります(笑)。
筋肉痛も間違いなし。
そのうえ「軽い」です。
よほど採ったと思っても想像を絶するほど「軽い」です。
当店で使用している「コンテナ」いっぱいに採れば、たらの芽なら10kg以上はありますが、こしあぶらだと2〜3kgしかありません。
1日5kg以上採れれば「プロ」と言ってもいいでしょう。
逆にお客様にとってはお得感があります。
300gもあれば、天ぷらにするには相当な量になります(たらの芽に比べれば)。
木立ちの中の暗い場所にもあります。
こういう場所は低い木が多いので採りやすいです。
この森の中を彷徨うサバイバル感が癖になります。
だんだん眼が慣れてくるとアチコチに見えます。
ただ、夢中になりすぎると「迷子」になるので気をつけないといけません。
遭難まではいきませんが、たびたび私も迷子になります。
里山であれば、迷子になっても沢を下って降りていけばどこか人里に出ます。
高山は果てしないです!
そう簡単には人里なんかありません。
3時間くらい彷徨ったことがあります。
そうなると、もうこしあぶらも全く眼に入りません。
生きた心地がしませんでした。
一番怖いのは「ツキノワグマ」。
こしあぶらの採れる山には、なぜか熊さんも大勢いらっしゃいます。
3回に1回くらいの割合で遭遇します。
怖い熊さんのお話はまた次回。