クラッシックホテルに泊まることも旅の楽しみです〜。
中国で初めての外国人経営ホテルのアスターハウスホテル。スコットランド人による創業は1846年、明治維新の26年も前のこと。幕末の遣欧使節も泊まっています。現在の建物は1910年のもの。
中国で初めて、電気、水道がひかれたのもこの建物からです。
1900年代にはアジア有数の高級ホテルになりました。1926年創業の銀座アスターは、船乗りだった創業者(日本人)がこのホテルに憧れて名付けたといわれています。
24時間入れる温水プール、中国で初めてのエレベーターもありました。
吹き抜けのある特別のフロアーはチャップリンやアインシュタインも泊まったスイートルームのある部屋。
このホテルの東側は上海事変以降、日本軍が接収。影佐機関が占有していました。戦火や文化大革命も経て、1990年代にはバックパッカーが泊まる安宿にもなっていたそうです。
そこから、こんなに優美な姿にもどしたのですね。

1階のロビーにあるカフェとレストラン
朝食の会場はボールルーム。豪華な舞踏会が開かれていたところ。この床の装飾も有名だそうです。客室もほどよくリノベーションされていて、宿泊代は二人で一万円ちょっと。
初めての上海滞在はこのホテルのおかげで快適にすごすことができました。
半年後にもまた、行きたい!とになり、当然このホテルを予約しようとしたら、何と閉館!中国で初めての証券取引所がおかれたということもあり、なんとホテルではなく、証券博物館に生まれ変わるために閉鎖になったのです。
そして2018年12月に証券博物館として開館しています。 もう泊まれないのはとても残念。いつまでも変わらずあると思うな、という教訓。

0