ここはどこ?

川越、小仙波の喜多院近くの住宅街にひっそりとある、築80年を超える洋館の曙館。そこがギャラリーうつわノートです。お茶の機械を発明改良した医師・高林謙三の住居の近くでもあります。
近くには高林の研究を生涯支えた喜多院檀家の岩澤家があり、このあたりは廃仏毀釈で経済的に困難になった喜多院の僧侶たちがお茶を栽培していた茶畑だったと、岩澤家ご当主に伺いました。岩澤家は天海僧正とともに寺侍として河内から移ってきた一族で、時の鐘の再建にも副町長として尽力した岩澤寅吉を輩出し、早稲田大学の総長にもなった高田早苗との関係も深いのです。次号の「小江戸ものがたり」での聞き書きも進めております。
この洋館は製茶に関わった人が住んでいたそうです。

オリーブオイルを入れていたものなのか、南仏ぽいけどどこの焼き物なのでしょう。

茶道・遠州流の方々がお越しでした。

中庭には大きな桜の木もあり、春の景色も素晴らしいです。
小さな茶会も予約制で開催されています。

街中の喧騒を逃れて、静かに洋館と茶器をお楽しみください。辿り着くのはちょっと大変かもしれませんが、ラビリンスに迷い込むのも散歩の愉しみ。

小堀遠州の消息です。(お手紙)茶器の展示は11日まで。
うつわノート

3