・春の高山祭りも終わったけれど、少子高齢化により、かねてから懸念されていた事がいよいよ現実問題になっているようだ。
担い手不足:「春の高山祭」と飛騨天満宮「例大祭」、高齢化や世帯数減で深刻
・うちの町内でも「神社係」というのが年代わりで回ってきて、しかし、その係の人は高齢の女性なので、今年もシルバー人材センターに人足を頼んだ。二人頼んで2万円+昼食代位だったと思う。
・高山には自動車関係の短期大学があり、数年前まではそこのイキのいい学生の良いバイトだったのだが、未成年なのに祭りなので飲酒したりして、学校で禁止された。だから今はイキの良いシルバー人材センターの高年者の方に頼む。
・うちの神社の祭りは高山祭りとは比べものにならないくらい規模が小さいので、さほど問題ないが、高山祭りの屋台組ともなると、かなりな問題である。
・母方の実家は屋台組なのだが(ただし屋台はとっくの昔に火事で燃えてしまっているので無い)、高校生の時、叔父が仕事の都合で祭りに出られず、代わりに私が警護役に出たことがあった。上の写真のように裃を着て、カッパの皿みたいなものを頭につけて歩くのだが、沿道で同級生何人かに合い、「おまえ、何やっとるのよ〜」と、からかわれ、とても恥ずかしかった記憶がある。
・うちの町内は田舎なので新興家庭がおおく、15歳以下人口が30%くらいあるのでまだ良いのだが、市街地だとガックリ子供がいないらしい。そしてお年寄りの割合はどんどんと増え、高齢化する。
・この新聞記事には高山市観光課長の話として、「祭り区域外の市民も伝統の祭りを一緒になって守っていこうという気概や意識を持ってほしい」、と書いてあるが、昔は、よそ者は排他もいいところで、「屋台組の人間以外は屋台に触らせない」という誇り高き人たちなので、いまさらそんなことを言われても知らない。
・でも、ある屋台組では昔に高山の短期大学バイト学生に手伝って貰ったのが縁で、その縁が今でも続いていて、手伝ってもらっているところもあると聞いた。