今日は昼過ぎにNHKホールで行われた日本民謡フェスティバルに行ってきた。14時から19時までほぼ5時間ぶっとうしで楽しめた。
専属伴奏者のリストに民謡尺八の師匠の名前が載っているのがなんとも誇らしい(勝手に思っているだけだが)感じだった。
なんと全国から40人のグランプリ者が勢ぞろいして本日その頂点を競い合った。緊張している人もいたが、総じてレベルは高く、うならせる歌声が多かった。
結局安来節を歌われた女性がグランプリとなった。受賞の瞬間を間近で見るのは感動的だ。自分なりにプログラムに印をつけて受賞者を予想していたが、この方の名前の下には二重丸がついていたので、自分の見聴きもそう間違っていないなと安心した。また歌われる前に客席からの応援掛け声に小さなガッツポーズをされていたのが印象的だったし、歌われてみるとやはりとても上手だったから強い印象が残っていた。また黄色い着物も素敵だった。
そのほかゲストの方(10人)や過去のグランプリ受賞者(4人)のすばらしい歌もたくさん聞けたが、4年前のグランプリ受賞者の「南部牛追い」と昨年チャンピョンの「やちゃぼ」には感激した。「やちゃぼ」は昨年も感極まった曲であるがのであるが、想いがひしひしとつたわってくるこの二曲は本当に絶品だと思った。おかげで民謡の素晴らしさを再認識できた気がして今日は貴重な体験ができた。大げさな話ではなく、日本人として最もアイデンティティをはぐくめる歌がやはり民謡なのではないか。一般生活から、教育の世界から次第に消えていこうとしている民謡はやはりなんとしても残していくべきだと思う。
私たちの生活がすでに民謡の風景には結びつかないことが多くなっているのは確かだが、このまま消えてなくなってはいけない大切な文化だと思う。

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