お薦め映画
映画のジャンルに書き込むのはほんとうに久しぶり。
見ていないわけではなく、最近は2週に1本位のペースで見てはいる。
最近は、極端に古い(1980年代以前)日本映画を見ることがが増えているが、それは神保町シアターと阿佐ヶ谷ラピュタの両方で見ることが出来るようになった事が大きい。そのためにミニシアター系の映画が減り、ロードショーに至っては全く見なくなってしまった。
さて本題
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火垂の墓、7/27、岩波ホール
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ご存知、原作は野坂昭如。
高畑のアニメは毎年8.15が近づけば日本のどこかで必ず映写されるというくらい有名、その実写版である。
なんといっても、節子役の畠山彩奈、清太・・・吉武怜朗が素晴らしい。吉武君は今NHKの朝ドラにもでているが、目の輝きが独特、心の中まで見抜かれそうで・・・。
実はアニメは見たことが無い。で、小説は表紙を新しくしてでている。
これとアメリカひじきで直木賞をとったのだが、野坂はこの話をあの独特の切れ目の無い文体で書いたのか、とちょっと信じられなかったので、ホンを買って読んだ。 そう、あの文体である。
本来は故黒木監督が作る予定だったこの映画を日向寺監督が跡をつで作った。
必見である。
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日本の青空 8/12 横浜シネマ・ジャック&ベティーにて。
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/index.html
憲法はGHQがつくったと思い込んでる人へ、是非見ていただきたい。
鈴木安蔵が参加していた「憲法研究会」の草案をベースにGHQ案ができたのが、はっきりわかる。
明治憲法を変えようとしない政府案は排除され、数限りなくだされていた植木枝盛以来の伝統である私擬憲法草案から、GHQが選んでいったというわけである。
そもそも、押し付けであろうが無かろうが、いいものはいいのだ。
大澤監督は映画人九条の会の世話人。憲法に関心のある人はこの映画は見ておいたほうが良い。
知人のpeaceオジサンがラストシーンに何回か出てくる。
なかなかチャンスが無くて見れなかったが、横浜のジャック&ベティーでみれた。ここは伊勢崎町にあり、青江ミナのレリーフが近くにあったりして、なかなか。

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いまここにある風景 7/20 東京都写真美術館
http://imakoko.cinemacafe.net/
今、北京でオリンピックが開かれている中国、その中国の産業発展の実相。
延々と続くトップシーンは衝撃的である。 チャップリンのモダンタイムスそのもの・・・。
国は富んでも、人々が幸せになっていっているのだろうか・・。
中国はもう一度、革命の原点を見つめたほうがいい。
”・・黒猫であろうと、白猫であろうと・・”という論も節度があるはずだ。
なんとなく、ヨーロッパの駅を思わせるアーチ、
写真美術館に行く時にはほとんどこのロバート・キャパのノルマンディー上陸の写真の前を通っていく。
恵比寿のこの場所は資本主義の牙城みたいなところだけど・・

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