山形県河北町の宿用院での草笛のご縁で、宮城県山元町の徳本寺とのリンクができました。HPを拝見すると、アンコールワットの表紙が目に入りました。詳しくみると、¥500の絵本でした。早速にメールで注文いたしました。
注文すると間もなく、絵本が送られてきました。「クメールの宝物」というタイトルで、カンボジアの仏教の様子を分かりやすく紹介する内容でした。それらと日本の仏教行事との関係についても、徳本寺の早坂住職の説明が加えられており、とても参考になりました。
アンコールワットは、バンコク在勤中に、2度訪れました。仏教での世界一の遺産ではないかと思います。大きな感銘を受けて帰って参りました。帰国後も、またいつか行けたら、といつも思っておりました。
遺跡の立派さはもとよりですが、Leafmanにとって、遺跡のまわりで草笛が「生きている」ことが、衝撃でした。遺跡への参道には、地雷で足を失った人たちが、土地の楽器で民謡を演奏し、歌い、喜捨をあおいで、その日の糧を得ておりました。そのうちの一つのパートとして、草笛があったのです。何カ所かで、同じように、草笛がパートを担っておりました。草笛が、一日、一日の支えになっているのです。
遊びであれば、Leafmanも直ぐにJoinして楽しんだはずなのですが、生活がかかっている演奏に、加わる隙間はありませんでした。静かに演奏を聴き続けました。
アンコールワットに興味のおありの方、仏教に関心のおありの方には、お勧めの「絵本」です。当ブログのリンク「光明山徳本寺」でアクセスいただけます。
絵本の後に、次のような早坂住職のアンコール・ワットを称える詩が送られてまいりました。
浄土なれ アンコール・ワット
ああ 風がやみ 真昼のほてり 残る石段 登れば
ああ 暮れなずむ 空に浮かぶ まどかなる 白い月
壁にもたれて
盲人がつまび爪弾く トローの音色よ
胸に切ない
歌は何を語る あの月に届けと
愚かな時を 憎まずに
愛しい人を 忘れずに
今は 浄土なれ アンコール・ワット
今は 浄土なれ アンコール・ワット
ああ 雲が行く 夕陽を追って そび聳える塔は 長い影
ああ 眠れ森 もはやどんな 足音さえも 怖れずに
壁の微笑み
幾百年たた湛え クメールの乙女
ひび割れた歴史
何度巡るのか かび黴臭き回廊
はかない夢を あきらめず
尽きせぬ愛を 惜しみなく
今は 浄土なれ アンコール・ワット
今は 浄土なれ アンコール・ワット
1999.5.26 by B.Hayasaka

0