21日は、彼岸の中日でお休みでした。お休みの午後、東武東上線嵐山駅前の喫茶店「シスル」でのアフタヌーン・コンサートにお招きをいただきました。
名前のシスルというのは、「野あざみ」のことだそうです。名前にふさわしいたたずまいとママさんの素敵な喫茶店でした。そこでは、浮世絵の展覧会も開かれておりました。
浮世絵のテーマが「蝶」でしたので、「ちょうちょう」から始めました。伴奏なしで始めたせいもあり、宙に舞う感じの演奏となりました。どんな時でも、最初は緊張いたします。特に、控えの間などがなく、試しの音を出さずに、演奏を始めるときは、一か八か、というところがあります。
今回は、楽しみがありました。久しぶりの口笛との共演だったからです。口笛は、高橋一眞さんで、もう10年ぐらいのお付き合いです。お会いする度に上手になっておられる感じがいたします。きっと精進を続けておいでなのでしょう。
口笛は、張りのある音色、幅広い音域と、草笛には分のないところがあるのですが、こちらは、その辺での争いは避けて、叙情性やしっとり感で「勝負」です。勝負といっても、勝ち負けでなく、お互いの持ち味を発揮して、お客様に両方を楽しんでいただけるように気をつけながらの演奏になります。
開演して2時間、休憩時間にも帰られたお客様がおりませんでしたので、一応ご満足をいただけたものと、勝手に考えながら帰途につきました。
休憩時間に草笛をためしてもらいましたが、生の葉っぱでなく、「リーフル」を使ったせいもあり、4〜5人の方が音を出されました。とても嬉しくなりました。リーフルを作りだした加藤さんに、あらためて感謝です。
さらにそれ以上の感謝を、浮世絵展とこのコンサートを企画された、やはり新大久保の練習会のメンバーの清水さんに捧げます。

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