でもこうやってこの世に残った我々の毎日はいつものように過ぎていくんだよね、それも現実だな。
年末年始はもう延々買い溜めたDVDを見、買ったレコードとか聴こうかな、と。至福だよね、その時間は。
今年もよく買ったなあ。今年のトピックスはホントに一気に12インチを買う量が減ったということ。ここ数ヶ月は新譜の12インチを買っていないなあ。追っかけてはいるんだけど、他のもので手一杯というか。
CDは90年代から2000年代前半のものをあらためて買いなおすことが多かったなあ。安くなったしチェックしてなかったものも多かったしね。特に90年代後半から2000年代前半は12インチばっかり買っていて実はその間のアルバムとか結構聴かなかったものが実は多い。
ただ、秋からは正直音楽をあまり熱心に聴いていられる状況ではなかったこともたしか。母親の件であっという間に1年が過ぎた感覚。今でも秋のはじめに母の病気が判明し、秋の終わりには去って行った事が信じられないなあ。特にこうして平穏な日々が昨今は続いていると、ねえ。
今年はたしかに訃報が多かった。でも「今年はおかしい」、という人も多いけれど、単に音楽芸能関連に訃報が多かっただけかもしれない。去年はいちいち調べないけど科学者が多く亡くなっていたかもしれないし、来年は財界の人が多く目に付いて亡くなるかもしれないね。要は情報がメディアで大きく伝えられる人が亡くなったんだろう。そう思うようにしたい。死のイメージを持ったまま今年を終わるなんてさ、よくないじゃん。僕にとって今年は母親の死が最も大きなメモリアルだけど、身内じゃない多くの人が死のイメージを持った年なんてロクなもんじゃないよ。
そして音楽トピックスといえばいわゆる個人店や地方のレコードショップが無くなった。あまりにそういうニュースを多く聞いて感覚が鈍くなることが怖いね。これはきっと来年以降も続くだろう。残念だが、たぶん。
実は来るべき2010年代音楽をめぐる状況はきっとこうなるだろう、っていう予想はしてて、このレコードショップがなくなっていくのもその流れ上にある。そんなことを思いつつもせっせと僕はレコード店に通うし、そこで沢山の音盤を買う。買わずに死ねるか(笑)。
じゃあ音楽をめぐる状況に希望は無いか?といえば希望を感じるメディアや新しいミュージシャンや新たな試みも見えつつあります。それは既得権にしがみついているだけ人はきっとまだ見えないものでしょう。悲しい悔しい気持ちは置いていくしかないよなあ。楽しみたいよね、来年は。
今年もあと5日。皆さん平穏な年末が過ごせますように。

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