2008年6月11日 読売新聞投稿
「大丈夫?無理せず、ゆっくり休んでね」。
体の病気になった時、多くの人が示してくれる反応だ。
しかし、心の病とわかると
「心が弱いから病気になるのよ。もっと強くなりなさい」
などと言われる。
かつて、私は心の病で長い期間、苦しんだ経験がある。毎日の生活は過酷だったが、それ以上に私を苦しめたのが、周りの人たちの無理解な反応だった。
心の病は、弱く甘えた人間だけがなるものではない。誰がいつ発症してもおかしくないのだ。心の病を特別視しない社会がやってくることを願いたい。

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