研修報告
報告者 松島 幹子
日時 2017年6月30日(金)13時半〜16時半
場所 図書館流通センター本社ホール
<研修内容>
「地方自治体のリスクの見える化・可視化〜内部統制と官民連携のリスク〜」
1、 組織の内部統制
内部統制の本来の意味
統制環境の把握
リスクの認識
リスクへの選好
リスクの対応
実施活動
実施活動における情報の蓄積と伝達
モニタリング機能
IT対応
内部統制とPDCAサイクル
内部統制の限界
2、 地方自治法による内部統制
地方自治法改正による整備
必要摘決定事項
任意的決定事項
内部統制の運用
行政評価への主な認識
内部統制を機能させる基礎要件
<研修を終えての所感>
「内部統制」と聞くと、良いイメージを持っていなかった。なんとなく、軍隊組織等というイメージがあったが、「内部統制」は、とても組織のマネージメントで大変重要であることがわかった。「内部統制」についてはさらに勉強して9月議会までに準備しようと思った。
例えば、毎年、議会で質問している茅ヶ崎市民文化会館の指定管理者である公益財団法人 茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団の経営状況報告であるが、昨年は「主催事業費の内訳で20万円のケータリング代金があるがどなたが召し上がったのか。」今年は、「主催事業の入場者数、大ホール1350席に対して510名参加と報告にはなっているが、資料請求した報告書のチケット売り上げ枚数は合計で352枚であり、160名はどなたがいらしたのか。数字は正確であるのか、担当課として把握しているのか?」について質問した。きちんとした回答はいただいていない。しかし、この問題は内部統制の問題としてとらえ、問題解決するのが妥当だと感じた。
公益財団法人 茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団は、もともとは茅ヶ崎市の外郭団体であり、その同じ組織が、指定管理者制度が導入された時に名称変更をし、現在まで非公募で指定管理者としている。そもそも、このことが問題であり、内部統制の限界であろう。元助役、副市長がトップを務めていた。まずは、公益財団法人 茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団の理事者名簿を資料請求する事から始めて内部統制の問題として9月議会に一般質問しようと思う。
また、入札監視委員会の設置を求めているが実現していない。これも内部統制の問題である。自治法改正による内部統制は、都道府県、政令指定都市では義務付けであるがその他の自治体では努力義務となっている。しかし、茅ヶ崎市は政令市を目指すと服部市長が宣言しており、内部統制を整備すべきであろう。そうなると入札監視委員会の設置は重要である。また、現在、努力義務となっている自治体であっても補助金の決定に際して内部統制を整備している自治体か否かを判断の材料として使っているとの情報もある。国民の一人としても税金の無駄遣いがないように入札監視委員会などあり、内部統制がしっかり実施されている自治体に補助金、交付金を出すようにしてほしいと切に願う。

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