
今日は茅ヶ崎手をつなぐ育成会50周年記念式典が市役所分庁舎で行われました。
記念講演として弁護士 高野範城さんの講演がありました。
熱血弁護士さんでした。
障害者の人権の歴史から関わってこられた裁判についてまで熱くお話くださいました。
多くの障害者の人権が侵害された事件にも弁護士として関わってこられた方でした。
障害があると言うだけで
義務教育の学校へも行けず、
家の中だけの生活。
外に出るとののしられ・・・。
50年前はそんな時代であったそうです。
議員になって私と同じ年齢の知的障害者の方に出会いました。
その方にいつも付き添われているお母様が
「この子はね、今まで学校には一度も行ったことがないのよ。だから私がいつもいろいろな所に連れて行っているのよ。」
と、おっしゃられて、すぐには理解できませんでしたが、
私と同じ歳の知的障害がある方が
学校へ今まで行ったことがない。
義務教育の免除という言葉で
小学校に通うことも出来なかった。
という事実を初めて知り、
大変驚きました。
手をつなぐ育成会50年の歴史は大変な道のりであったと思います。
熱血弁護士 高野先生からは
「権利は勝ち取る物。もらった権利はもろい。後に続く人のためにもすべての人に当たり前の権利がある世の中になるように。そのためには黙っていてはだめ。権利侵害に対しては裁判を起こすことも一つの方法。そして多くの人が支援することも必要。」とお話しされていました。
多くの裁判に関わってこられた先生のお話はとても身近に感じられました。
障害者の雇用率、法定雇用率を逃れるために雇用できない時に支払うお金を払って逃れている大企業に対しては株主が会社に損害を与えたと言う理由で訴えることによって、少しずつ障害者の雇用を勝ち取ってきているとのことです。
この50年は少しずつ権利を勝ち取ってきて今があるのだと感じました。
「今後、日本は国連の障害者の権利条約の批准を是非して欲しい。
まだ日本の法律の中には障害者の人権に対して不十分な部分がある。国内法を整備する必要がある。」
と、おっしゃっていました。
刑務所の現状についてもふれられました。
現在、刑務所には高齢者がいっぱい入っている。
食べるものがなく、困って困って食べ物を盗んだり、人をだましたり・・・財産犯がほとんど。
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利
・・・保証されている世の中といえるか・・・。
日本の福祉の貧しさを感じる一例として
刑務所ではお風呂は週に3回、ご自分が関わっている老人ホームでは週に2回しかできないと嘆いておられました。

刑務所では1人あたり年間300万円経費がかかるそうです。
政治家の好きな言葉 費用対効果から考えても何とか出来ないのか。福祉施策を充実した方が良いのではないか。

介護保険が始まって
介護の認定について審査請求が多く出るだろうと準備していたけれど
蓋を開けてみればなかった現状について。

規制緩和で最も影響を受けているのが労働法の分野。
貧富の格差が開き続けていると感じている。中流がなくなり、極端に上か下かに行っているような感じ。
弁護士としてお金のある方からは沢山いただいて、何とかバランスを取りながら仕事をなさっているというお話もありました。
ぱらぱら書いてしまいましたが、
多くのことを考えさせられました。
さて、議会。
昨日は議会運営委員会があり、いよいよ始まってきました。
新聞報道にもあるように来年度の予算が提出されました。
今回、予算特別委員を務めます。
議会は20日からです。


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