■今回は、フランシス・レイの3曲を聴いてもらいました。すでに観た『白い恋人たち』『男と女』と並ぶヒット曲。ムード音楽のスタンダードナンバーを集めたアルバムには必ず収録されています。
パリのめぐり逢い Live for Life 1967
雨の訪問者のワルツ Passager de la Pluie 1970
ある愛の詩 Theme from Love Story 1970
正直に言うと、私は、フランシス・レイ狂でした。中学生のときにどっぷりハマりました。映画は観ないまま映画音楽集を聴くのが好きでしたが、特に「好きだ……」と愛着していた5、6曲がすべてフランシス・レイ作曲だということを後から知り、なんと自分の感性に合った作曲家なのだと驚いたので、狂うのも当たり前でしょう。高校時代には、自分でカセットテープに編集したフランシス・レイベスト作品集を友だちに配って回ったほどです。
その後、芸術鑑賞のキャリアも長くなってフランシス・レイより好きな音楽家にも多数出会ったためしばらく離れていましたが、映画音楽・ムード音楽のジャンルでは断トツに一番好きなのがレイであることに変わりありません。時間があれば、授業の中でまた何曲かフランシス・レイの曲を聴いていただく機会を設けたいと思います。
フランシス・レイがヒット曲を連発していた1960〜70年代に比べ、現在は、映画音楽は明らかに低調です。今も主題歌がヒットすることはなきにしもあらずだが、ドラマ内のBGMとしての「映画音楽」とは違う(きょう、そのことを書いた学生もいました)。なぜあの年代に映画音楽の黄金時代があったのか、考えてみる価値はありそうです。
なお、最近、私が公の文章でフランシス・レイに言及したのは
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『ビリティス』は、大きくて高い豪華本なので、図書館で借りて(無ければ図書館に購入希望を出して)是非読んでみてください。映画のサウンドトラック盤は
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