2019/4/29

(無題)  

我が家の家宝
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 三日間練習して
 我が家の書斎の壁面にずっと飾られている一枚の色紙。ノーベル賞を受賞したマサチューセッツ工科大学の利根川進教授が何十年ぶりかに筆を執って書いてくださったもの。額面通り、2−12年2月22日、教授の邸宅に招いていただき、直にいただいた。
 芸能人の色紙を見るまでもなく、一流と言われる色紙やサインは何を書いているのか判読できない『達筆』ばかりだが、利根川教授の色紙は高校生が書いたような楷書で丁寧に書かれている。奥様によれば『習字道具一式買ってきて、3日間練習した』そうだ。高校を卒業した頃から筆を握ったことがない方が、一念発起して書き上げてくださったのだという。先生の人がらが滲み出た色紙に私は感銘を受けた。
『秀 英 知』の意味
 真中に『秀』『英』『知』と三つの漢字が大書されている。これは3人の子どもさんの名前を書き出している。上から長女の『英(はな)』さん、長男の『秀(ひで)』君、次男の『知(さと)』君。漢文読みすると『英知に秀でる』となる。私が在任中、3人の子どもたちといっしょに学校生活を送り、真由美奥様は子どもたちの登下校の世話をされた。この3人の子育てをしながら
、彼女はMIT(マサチューセッツ工科大学の大学院で学位を取得、何冊かの子育てに関する書物を出版された。
半端じゃない学校貢献
 私の赴任2年目、ボストン日本語学校は創立25周年記念事業を学校の総力を結集して挙行した。校章を作成し、校歌を公募して作り、全米の補習授業校でいち早くホームページを立ち上げた。10余りの委員会が学校運営委員会、PTA本部委員会、ボストン日本人会、ニューイングランド企業懇話会等が力を合わせて25周年記念事業に関わってくださった。寄付もたくさん集まった。もう時効だから言ってもいいと思うが、利根川教授は3000ドル(当時のレートで30万円)ポンと寄付してくださり、全校生と保護者に対する記念講演も無料で引き受けてくださった。
 制作された校歌は、詞は高校部の女生徒、作曲は本校職員で作曲のプロ。素晴らしい曲で、今もたまにCDを引っ張り出しては聴いている。
 いつまでも思い出が薄れないボストン日本語学校であり、利根川教授のご家族を筆頭に学校に協力的な熱い集団が今も私の胸に脈打っている。

 
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