2020/1/10

若き音楽家の皆さんへ  文化・芸術

松の内の賑わいも過ぎましたが、凛とした冷たい空気の中、春を告げる福寿草に元気をもらい心新たに動き出す季節となりました。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。


公益財団法人明治安田クオリティオブライフ文化財団
「音楽分野」の機関誌『いい人・いい音』第25号2020年1月6日発行

2020年の新春にあたり、若き声楽家の皆さんへ伝えたいこと。
"言語習得の大切さ"
海外研修の最大のメリットは、疑いもなく、その国の言語を習得できる環境に身を置けることです。それは専門が楽器であれ声楽であれ同じです。とはいえ言語の習得が一番大切なのは声楽専攻であることは間違いではないでしょう。
オペラの発祥の地であるイタリアの言語であるイタリア語は、全てに優先してマスタ1すべき基本言語となります。
確かにフイレンツエのカメラータや南イタリアのナポリ派のオペラは言うに及ばず、北のヴエネツィア楽派、延いてはハプスブルグ家の支配するオーストリアの宮廷でも、サリエリなどのイタリア人作曲家がオペラ作品をイタリア語で作曲していましたし、ドイツ人であるモーツァルトも宮廷向けにはメタスタージオやダ・ホンテのイタリア語台本に作曲しています◦
そのうちにジングシュピール形式のドイツ語によるオペラ「後宮よりの逃走」「魔笛」などに発展し、それはヨーロッパ中に広がると同時にそれぞれの国の言語によるオペラが存在していきました。
もちろんフランスではリュリやラモーなどの作曲家によるロココ様式のフランス語によるオペラはその存在意義を主張し ロシア宮廷でもイタリアオペラを上演し、やがてロシア独自のオペラへの発展を見せていきました。やがてハンガリーやチェコスロバキアでも独自の民族主義オペラへの発展、イギリスでもパーセルが切り開き、ブリテンが展開していった、英語によるオペラが発展していったよぅに、世界各国が自国語によるオペラを持つようになりました。
かつてイタリア人のプリマドンナのレナータ・スコット氏が藝大に訪問されて開講されたオペラのマスタークラスでこう言い放ちました。「オペラ歌手は少なくとも5つの言語をしゃベれなくてはなりません」そして、ご自分の習得された言語として、フランス語、スペイン語、ドイツ語、英語、口シア語、イタリア語と6つの言語を挙げてくれました。
これは彼女のよぅに国際的に活躍する一部の歌手の特別な才能を持つ人のみが実現できる事と思ってしまいがちですが、実はそぅではないのです。
イタリア人に限らず、ヨーロッパの知識人といわれる人々にとって、それが特別に珍しいことではないことを、私は8年以上のヨーロッパ滞在期間中に知る機会が何度もありました。


イタリアのお隣のスイスでは、イタリア語圏・フランス語圏・ドイツ語圏と分かれているにせよ、3つの言語を喋るあるいは理解する人が多いのは周知のことです。
ヨーロッパ内の言語ではラテン語を源とするロマンス諸語としてイタリア語・スペイン語・ポルトガル語・フランス語はよく似ているのでお互いに習得が易しいと言われますし、英語.ドイツ語・オランダ語は同じ西ゲルマン語に分類される非常に近い言語です。
また、英語を国語とするアメリカ人にとっても、フランス語が第一外国語に選択されることが多いと聞きますし、周りにヒスパニック系の移民が多い関係で、スペイン語を理解できるアーリア系のアメリカ人も沢山います。
それに比べると我が国では外国語教育の観点からはかなり欧米諸国に比して後れを取っているといわざるを得ませんし、その状況の中でオペラ歌手を目指す日本人の若者たちには、大きなハンディキヤップを背負つていることを認めないわけにはゆきません。しかし、それにもかかわらず海外で活躍する日本人歌手が着実に増えていることもまた、事実です◦
これから海外研修を目指す若い歌手諸君には、レナータ・スコット氏の言葉を今一度思い起こしてもらいながら、国内外で活躍するオペラ歌手を目指していただきたいと心から願うものです。
声楽家・東京藝術大学名誉教授 多田羅迪夫 (音楽分野選考委員)

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海外音楽研修生費用の助成について
2020年度「海外音楽研修生費用」助成の公募を開始しました。
締切:2020年4月8日(水)
(国際的音楽家を目指して研鑚中の若手音楽家の海外特に欧米への留学費用を助成)

声楽は1987年9月1日以降、器楽は1992年9月1日以降に生まれた方。
2020年から2021年12月末までの間に申込書に記載された教育機関に入学可能な方。
他の財団等から助成を受けない方。
〔年額200万円、期間は原則2年間〕
https://www.meijiyasuda-qol-bunka.or.jp/music/guide/

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2020/2/1  22:18

投稿者:吉成

お誕生日おめでとうございます。

昨年の館林第九合唱団シャトルコンサートでのモンテヴェルディに刺激を受けて、只今ア・カペラの魅力にハマりつつあります。
人生初のソルミでの練習にも少しずつ慣れ、伴奏付きの合唱とはまた違った楽しさを感じています。
今日は「Io mi son giovinetta」の歌詞付けで、Quasi augellinの部分で口が回らず、そのまま時間切れ。宿題を持ち帰ります。
色々な曲に触れると、かつて苦手だったものが好きになったりして、先生の指揮でモーツァルトのレクイエム全曲が歌いたかったなぁ、と思うことが多くなりました。

再会が許されるのかわかりませんが、なつかしさと恋しさが胸をよぎる、今宵です。

インフルエンザに肺炎と、マスクの欠かせない日が続きます。どうぞお身体大切になさってください。

また笑顔でお会いできますことを信じて。

2020/1/10  16:07

投稿者:多田羅ファン

スヴェトラーノフ指揮 ベートーヴェン : 交響曲第9番ニ
短調
作品125『合唱付き』第4楽章《歓喜に寄す》
ブンダバー



https://youtu.be/ApPbsZgeEvc


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