2005/9/15

東京藝術大学 森鴎外訳「オルフェウス」  公演情報

http://www.geidai.ac.jp/

森鴎外訳オペラ、初めての本格的上演!
森鴎外(1862〜1922)はドイツ留学時代の明治18年く1885)6月21日、グルック作曲のオペラ〈オルフェオとエウリディーチェ〉をライプツィヒの劇場で観て感激しました。そのときドイツで買った台本の余白に漢文体で記されたメモからは、舞台で観たことをあますところなく記憶におさめ祖国にもって帰ろうという、若き鴎外の「文明開化」への情熱が伝わってきます。その30年後の大正3年(1914)、彼は「国民歌劇会」〈音楽顧問:本居長世、後援メンバー:与謝野鉄幹・晶子ほか)から頼まれて、このオペラ全3幕を「オルフェウス」というタイトルにして翻訳しました。この団体はグルック(1714〜1787)の生誕200年を祝って、その誕生日である7月2日に上演しようとしたのです。しかし、第一次世界大戦が勃発するなど不幸な事情が重なって、森鴎外の訳詞は舞台にかけられることなく、活字としてのみ今日に伝えられました。90年あまりを経て、それが初めて本格的に上演されます。

森鴎外訳『オルフエウス』は、流麗でみやびな日本語で書かれています。とはいえ、文語体です。そこで今回の上演に際しては、わかりやすく新字体の漢字と新かなづかいを用いて鴎外の訳詞を字幕に出します。

ちなみに、グルック作曲のオペラ〈オルフェオとエウリディーチェ〉は、明治36年(1903)、東京音楽学校(東京藝術大学音楽学部の前身)の学生と外国人教師、それに東京帝国大学の学生も加わって、本邦初潰されました。これは「日本人による初のオペラ上演」として、今日、高く評価されています。したがって、グルックのこのオペラは、日本近代音楽史においてもきわめて重要な作品といえましょう。
クリックすると元のサイズで表示します
2




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ