2005/9/19

森鴎外訳オペラ「オルフエウス」  公演情報


9月18日に幕を開けたグルックのオペラ「オルフエウス」(東京藝術大学奏楽堂)18日の初日は想像していた以上に大勢の皆様にご来場頂き、開演直前まで席が足りずにおおわらわとなり嬉しい悲鳴を上げています多くの皆様のご尽力と沢山の協賛を頂き、上演の運びとなりましたことに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

本日は18時半の開演ですが、またしても座席の心配をしています。
このグルックのオペラはソリストは3名(寺谷千枝子さん、佐々木典子さん、山口清子さん)だけですが、オーケストラ(指揮:高関健さん、東京藝術大学「オルフエウス記念オーケストラ」、合唱、舞踏群、そしてステージング、美術、照明、字幕など、本当に大勢の方々が上演に関わっています。
主演の寺谷千枝子さんは、本当に出ずっぱりで、しかも鴎外訳の難解な歌詞を歌いきってくださいました。
「舞姫」を彷彿とさせるようなこの鴎外訳と口語訳をロビーでお配りしたところ、大変好評でした。鴎外の対訳にドラマトゥルクの瀧井敬子さん(演奏藝術センター)による口語訳をつけたものですが、本当に大変な労力をかけた貴重な資料です。

この作品には亡くなった最愛の妻エウリディーチェを黄泉の国に追ってゆくオルフェウスと愛の神アモールが登場し、オルフェウスは女声のパートでかかれています。かつてはこの役を長野羊奈子さんや伊原直子さんが歌っておいでです。オペラではズボン役といって、女声(メゾ・ソプラノやアルト)が男声に扮することも多いのですが、視覚的にも声的にも男声歌手が歌うのとはまた違った魅力があります。

「フィガロの結婚」のケルビーノ、「ばらの騎士」のオクタヴィアンなども代表的なズボン役です。一度、ぜひご覧になってみてください。
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2007/5/28  23:56

投稿者:リッチャルダ

おかげさまで、DVDをめでたく入手できました。

あの日の感激を思い出しながら、何度も
美しい旋律を息吹かせる歌、命やどる美術の舞台を楽
しみ、かみしめ、また涙を流しています。
(あまり語り過ぎるとネタバレになるかもと、気が引
けますが、)特に印象に残ったところをすこし綴る
事、なにとぞお許しください。
極楽で、精霊となったエウリディーチェが安らかな思
いで歌うアリアにはふたたび涙があふれました。
愛する人を失った時も、彼または彼女がこんな思いで
いられるのなら極楽も悪くない、という気がして。
「黄泉の世界」の、横溝正史の小説の世界(もしや演
出の宮廻様はここで「犬神家の一族」のある場面をヒ
ントとされていますか?)にも通ずるような
「まがまがしさ」に満ちた舞台のなかにこれまた「ま
がまがしく」響く怨霊たちの合唱には、ほとんど生理
的に身を震わせずにいられませんでした。
こんなところへ入り込むオルフェオはまさに「痴(お
こ)の者」、しかしそうせずにはいられなかった、
そこで切々と歌われる訴えは、なんと優しく邪気をは
らったのでしょうか。
その「無垢な童子」のようなオルフェオを優しく、遠
くから見守るアモーレの歌と舞台姿は、狩野芳崖の晩
年の傑作「非母観音像」を連想しました。

「グルックのイタリア古典オペラ」のはずなのに、こ
んなに「日本人が、自然と心に発する」美的感覚、情
感、信条が音楽とともに、深い感動を生み出している
ことを思い、
改めて、「偉大な作品が、国を超えて別の偉大な芸術
家を触発し、そのオマッジョである作品がさらに世代
を超えて、新たに芸術をになう若い人々をも触発す
る」瞬間を見せていただいた事、本当に感謝です。

このDVDは、グルックの音楽を愛し、手掛けられている
すべての音楽家(なかんずく歌手、指揮者)のかたに
観てほしいと思います。

2007/5/9  13:19

投稿者:リッチャルダ

多田羅先生、多田羅ファン様、御紹介ありがとうござ
いました!m(^^)mさっそく購入させていただきま
すね。
「オイディプス王」はテレビ放映でで拝見いたしまし
たが、歌と演出の強烈なインパクト、いまでも印象深
いですね。

2007/5/7  22:45

投稿者:多田羅ファン☆

リッチャルダさん、HMVのWebでDVDを2枚以上購入すると25%引きになりますよ。

検索したら、東京藝術大学《オルフェウス》もHMVで取り扱っていました。
多田羅さんやジェシー・ノーマンが出演している
OEDIPUS REX ↑との同時買いがお勧めです。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1076029#

2007/5/7  22:22

投稿者:多田羅 迪夫

感想とお問合せ、有難うございます。
紀伊國屋書店から発売なので、探しにくかったかもしれません。

DVD 森鴎外訳オペラ『オルフエウス』
       (全三幕:グルック作曲)
2006年9月に、本学奏楽堂で90年あまりの時を経て2日間だけ上演された公演を完全収録したDVDが発売中です。
このDVDは、本学上野キャンパス構内の藝大アートプラザ、または、(株)紀伊國屋書店のWebサイト等でお求めになることができます。

森鴎外訳『オルフエウス』全三幕:Chr.W.グルック作曲
[カラー]収録時間:125min
森鴎外訳字幕(原文・現代語訳) 
解説リーフレット付き
収録日:平成17年9月19日
会場:東京芸術大学奏楽堂
制作・著作:東京藝術大学
発売・販売:(株)紀伊國屋書店
定価:5,040円(税込)
藝大アートプラザ特価 4,500円(税込)

グルック生誕200年を祝って、その誕生日である大正3年7月2日に上演が予定され、第一次世界大戦が勃発するなど不幸な事情が重なって幻の舞台となった森鴎外が翻訳した唯一のオペラ。


http://www.geidai.ac.jp/info/pdf/20061027.pdf

2007/5/1  11:08

投稿者:リッチャルダ

多田羅先生、こんにちは。はじめまして。
私はこの日、聴きにまいりまして、大変感動いたしま
した。公演からだいぶ時間がたっていますが、思うと
ころを書かせて下さい。

日本語の文語体の歌詞があれだけグルックのメロ
ディーに「はまる」、しかも格調高いだけではなく
「若々しい恋人達のエネルギー」に満ちたものであっ
たとは。森鴎外の文体には素晴らしいセンスがあった
こと、彼自身がまた(抑制しつつも溢れんばかりの)
情熱をこの台本にこめたこと、とても感激でした。

寺谷千枝子さんのオルフェオはあえてことさらに「男
らしく」はせずに愛の対象を求めて止まないひとりの
人間を格調高く歌い、佐々木典子さんのエウリディー
チェは上品かつ劇的さが際立ち、山口清子さんのア
モーレはまさに無垢なる美。。。

こんなに素敵なオペラが手ごろなお値段のチケットで
楽しめて、本当によい時間がもてました。ありがとう
ございました。
オペラのもようは、カメラ撮影がなされたようです
が、DVDリリースのご予定はありますでしょうか?もし
そうなら、ぜひ購入してまた楽しみたいし、友人にも
プレゼントしたいと思います。


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