家を見られる職人、という一点からの論点で進めています。
しかしながら・・・。
それは、耐震偽装や地球環境問題から200年住宅が指針として打ち出されていますが、実際には耐震偽装も地球環境もほんとうは関係なく、家を守りつづけていくのは誰なのか、ということです。内装や間仕切りのリフォームだけで何代も変わる住み手が満足しつづけるとも思えませんが、前提となっている家は200年住宅考 2で述べたように、200年間頑強にまっすぐ建ちつづける家です。ゆがみなく建ちつづける・・・、ありえますか?(ねじれる・反ると言いましたが、構造計算上の不備で家がゆがむのではありません。)
家のゆがみを見られて、補修できるのは現場監督や営業担当ではありません。200年住宅というのなら、職人の育成をもっと声高にハウスメーカーや工務店に言うべきです。
偽装や環境問題、さらにリフォームやメンテナンス事業から200年の家と言うのは、本末転倒というか、机上の空論のような気がしてなりません。
しかしそれでも現実には、江戸時代の家で今でも住んでおられる家はありますし、職人は直しつづけています。

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