案内を送るべきところはだいたいお送りしたつもりだったのですが、直前ながら明後日の企画を掲載しておきます。
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■コソボ報告会
5月31日(土)午後1時半〜 クロスパルにいがた201
参加費500円
主催:ピース&グリーンプロジェクト(連絡先は中山まで:nakayama@jca.apc.org)
アルバニア人が人口の9割近くを占めているセルビアのコソボ自治州で、セルビア本国の抑圧に対して一部のアルバニア人が武装闘争を展開。1999年、NATOによる本格的な軍事介入により、セルビア軍が排除されました。しかし、この「人道的介入」のために、コソボのセルビア人に対するアルバニア人武装勢力の「逆・民族浄化」が生じ、数万人のセルビア人が本国に流出しました。
それ以来、国連機関の支配下となったコソボの最終的地位をめぐる交渉が続けられてきましたが、交渉は決裂、コソボのアルバニア人は欧米の支持の下に独立を宣言しました。
その後の状況は今なお複雑です。コソボの多民族社会とセルビア本国との関係は民族的に分断されたました。アルバニア人たちの街には「セルビアを追い出した」アメリカの星条旗もいたるところで掲げられています。西欧経済圏の中に組み込まれる中で、格差も拡大し、道には低所得者の家族たちが移動手段として用いている昔ながらの荷台付きの馬と、多数の高級車が混在しています。
一方、コソボの女性NGOの多民族的なネットワークも発展し、セルビア本国を含むバルカン地域の女性NGOと民族・国家を超えた連帯を築いています。
この度、新潟の市民活動家が独立宣言直後のコソボを訪れ、「民族対立」の現場の姿とそれを克服しようとする市民社会の努力を調査してきました。武力による「人道的介入」が何をもたらしたのか、市民による人道的介入の可能性は何か。新潟から考えたいと思います。

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