世界の戦争と貧困の元凶が、何の公的な裏付けなく、巨額の税金を浪費して集まってくるサミット。報道によれば、ウニなど高級料理を食べながらアフリカの貧困問題について語っていたとか。ほとんど悪質な冗談の世界。
これに対抗して、7/4-8まで、札幌を中心に多くのNGOや市民グループがさまざまな企画を計画しました。
複数の公的施設を中心に、総計100くらいの有志企画が開催され、全国・海外から多くの参加者が集まり、議論を交わしました。
僕は食糧問題、国際連帯税、憲法9条の問題に関する企画等に参加。
食糧の世界的高騰にも関わらず、生産国であるタイやフィリピンの農民たちの暮らしはよくならず、物の値上がりのためかえって生活は苦しくなっているという報告にはハッとさせられました。輸入国と輸出国の違いに関わらず、食糧資本や経済のグローバル化に抗する連帯の必要性とその実現可能性をあらためて実感しました。
国際連帯税については2つの企画に参加。
「国際連帯税」については、説明すると長くなるので、ぜひ
Wikipediaのページを御覧ください。
簡単に言うと、国際的な投機取引などにごくわずかの税をかけるなどして、それを貧困対策などに充てようとするもの。一見理想的な仕組みですが、すでに複数の国が導入を決議するなどしており、しかも税率がごくわずかであれば、その税を忌避して別の取引市場に移転するコストやリスクなどの方が大きくなる可能性も高く、現実的な可能性も出てきています。
この原型となったいわゆる「トービン税」の概要などについて知ってはいましたが、その後のさまざまな発展形とも言える、あるいはトービン税の当初の目的や仕組みとは異なる枠組みも提案されつつあり、日本でもその実現を求める議員連盟などが結成され、なかなかおもしろい動きになっています。非常に勉強になりました。

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