このブログで何度か紹介している横浜在住の方から、よくメールをいただきます。
福島原発近くに住むこの方の御義母様が、避難途中で避難所でおにぎりをのどに詰まらせて亡くなられました。
お年寄りは、通常食ではのどを詰まらせたりしやすい方も多く、寒い中の移動も体にこたえます。抵抗力が弱いため、肺炎になったりすると一気に症状が悪化してしまうこともしばしばです。
この方から7月にいただいたメールの一部と、今回のメールの一部を抜粋して転載します。事態の深刻さを御理解いただけると思います。
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▼(7月のメール)
・・(略)福島県双葉郡富岡町に居住し、楢葉町の介護老人保健施設に入所していた義母(79)が、2011年3月22日に死亡致しました。
原子力発電所の災害に伴う避難指示が出た3月12日、義母は施設に入所していたため、いわき市内の小学校に施設ごと避難しました。そして、避難後7日目の3月19日、避難先にて支給されたおにぎりを誤嚥し、心肺停止状態となり、いわき市内の病院に救急搬送されました。その後、同病院に4日間入院し、3月22日に死亡致しました。
ちなみに、義母は要介護状態ではありましたが、重篤な病を患っていたわけではありません。また、老健に入所していた間は、お粥等を食べさせて頂いていたものの、避難先には調理場もなく断水状態でもあったこと等から、おにぎりをそのまま食べさせざるを得なかった旨を伺っております。
▼(今回のメール)
・・(略)老健に入所する前の義母と同様、一人暮しされていた隣人の老女の息子さんが来ていて、話をしたら、隣人の老女は、神奈川県に住む別の息子さんの家に移動中の3/24に亡くなられたとのことでした…
実家のある夜ノ森公園周辺は、一人暮しの老女が多く、宅配業者を利用してあまり外出せずに、お互いの安否を電話で取り合ったりしていました。
そういう人たちを避難させて、寿命を大きく縮めたのは紛れもない事実だと思います。他にも何人も同様の方がいるはずです。
原子力安全委員会の斑目委員長さんを筆頭に、声高に、また自慢気にとさえ取れる口調で、今回の事故で死者は出していないと会見等していますが、虚言若しくは分かっていません。間接的かもしれませんが、大量に殺戮を行ったと言っても過言ではないと思います。
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