今日の予定は、だいぶ変わってしまいました。
最初は、高山の原生林を守る会の芋煮会に参加する予定でしたが、
楢葉町教育委員会で外来植物駆除の話があり、
緊急の課題としてそちらに行く予定していたのですが、
僕が所属している浪江町町史編纂関係で、町史に掲載する縄文土器を選ぶ作業を行うということで、先週、緊急招集がかかり、
結局、浪江町教育委員会に行ってきました。
浪江町史の「考古資料編」の原稿締め切りが今年の12月なので、今、掲載する縄文土器を選んで拓本や実測図を作成しないと、もう、間に合わないのです。
背に腹は変えられないので、緊急招集に応召して、行ってきました。
本当は、資料が収蔵されている南相馬市の博物館で作業を行う予定でしたが、
町史編纂委員のT先生から、一昨日、僕の携帯電話に連絡が入り、資料は浪江町に全て運び込んだということで、浪江町役場3階の教育委員会のお部屋で作業しました。
夕べは、福島県文化センター開館40周年記念歴史講演会に講師として愛知大学から来られたY教授を囲んで懇親会したので、今朝は、少し疲れ目の頭で浪江町まで行きました。
でも、縄文土器を見たら、頭が冴えました!!!!!
いきなり、モチベーションのボルテージが最大に上がります!!!
どんな縄文土器を触ったかというと、
こんな感じ。
全て、破片の状態の縄文土器ですが、
施された文様の特徴を見きわめて、
「これはぜひ町史に掲載したい」という土器片をセレクトするのです。
僕は、仕事がら、というか、30年間の仕事上の経験を通して、東北地方南部の縄文土器型式の特徴は一応頭に入っているので、
「これは欲しい」というものを選ぶことができます。
いままでの経験を生かして、土器を選ぶ作業は、大好きです!!!
この土器は、縄文時代後期前葉の綱取2式土器で、綱取2式でも前半期の文様の特徴を持っています。
絶対に町史には載せたい!!! 選んでおこう。
こちらは、懐かしい土器♪♪♪
縄文時代前期最初頭の、日向前B式土器です。
僕が昭和59年5月に執筆した論文で新たに提唱した土器型式です。
写真の土器は、日向前B式でもかなり古い段階、
もしかすると、縄文時代早期最終末の時期までさかのぼるかな???
この土器は、とっても大切なので、ぜひ載せたい。
こちらは、上の土器が縄文時代前期初頭の花積下層式土器、
下の土器が前期最初頭の日向前B式土器です。
下の日向前B式土器は、前の写真の日向前B式土器よりは一段階新しい特徴を持っています。
この土器は、
難しいな、、、
縄文時代中期最初頭の土器ですね。
山形県の福浦洞窟遺跡から出土した福浦式土器の直後で、平行する有節竹管文様と三角形の切り込み文様が特徴的です、、、
少し、調べておこう!!!
こういう土器と出会うと、
心が燃えます!!!!!
この土器は、縄文時代前期前葉の大木2a式土器、
この土器も、ぜひ掲載しなければ、、、
選んでおこう。
おっ!!!
こちらは、縄文時代前期末葉の大木6式土器、、、
浪江町では数少ないので、絶対必要だな!!!
あの、、、
こんな感じで、作業を進めて行くのです。
そんなこんな作業して、
午後3時頃まで、
土器と勝負していました。
疲れた〜〜、、、
お昼には、おなかすいたので、
親子丼の大盛り食べてしまいました〜(苦笑)
T先生も、ご苦労様でした〜〜!!!
終わっての帰り道、
本当に疲れたので、美味しい牛乳飲みたくて、
山木屋の、
みちのくグリーン牧場に立ち寄りました。
素敵な青空のもと、
ミルクとチーズのハウスに入り、
山木屋ジャージー牛乳をいただきました。
疲れた身体に、濃厚な牛乳は最高です。
ショップには、さまざまな乳製品を販売していますよ!!!
満足して外のお庭を見たら、
可愛い羊さんが、まったりしていました。
近くをお散歩してみたら、
コスモスが満開でした♪♪♪
やっと、高原に咲くコスモスと青空の写真撮れました。
コスモスって、
宇宙のこと???
だとしたら、
宇宙のパワーを受けているかもね、、、
疲れたけど、
いい一日でした。