今日も、週半ばなので、ばあちゃんのお見舞いに行きました。
気になることがあります。
鼻から胃にチューブを入れて栄養補給を3週間以上続けているのですが、それによって必要なカロリーはバランス良く摂れているようです。
しかし、3週間以上も、ばあちゃんは自分の口を使ってものを食べていないのです。したがって、咀嚼力と嚥下力が低下したままなのです。それがために、会話するときも、口と舌を動かす力が低下しているので、発音がうまくできなくなっています。ようするに、自分の気持ちをうまく発音できないようなのですね。
自分の口を動かして食事することが、あらゆる生活機能に関わっていることを、僕は初めて実感しました。
無理にものを食べさせるわけにはいかないし、さりとて栄養を補給しなければならない。究極の選択肢が鼻から胃にチューブを入れて栄養を補給する方法なのですが、それでは自分の口で食事する機能が低下してしまう。
自分の口を使って食事し、お話することで、脳を刺激して脳を活性化させるのですが、今はそれが出来ずに、会話能力も目に見えて低下してきていることがとっても心配なのです。
今日は、ばあちゃん、僕に「いろいろだいじょうぶなのかな〜(私がここに入院していて、いろいろな手続きのことなどだいじょうぶかな?の意味)」とたどたどしく話します。リリー園にいたときは、そういうことも具体的に発音してしましたが、最近は、発音することがとても疲れる様子。
僕は「だいじょうぶだよ〜。僕らがすべて手続きしているから、ばあちゃんは心配しなくていいんだよ〜」と話すと、何となく納得したような感じの顔つきでした。
「早くご飯が食べられるようになるといいねー。自分でご飯を食べられるようになると元気になるからねー」と励ましました。
「生きていく」ための栄養はチューブで摂取できているのですが、自分の口を働かせる機能が低下していことがとても心配です。
予定では、チューブによる栄養摂取で体力をつけて、それから自分の口で食事できるようにリハビリするはずだったのですが、道は長いと思いました。
看護婦さんが来て体温や血圧測定するときにばあちゃんに声をかけると、明確に反応はするのですがねー。
こうなった原因は東電の原発事故なので、かえすがえすも、東電が恨めしいです。
看護婦さんと少しお話ししましたが、その方は、「田舎に住むのが夢でとある山奥に住みながら病院勤務に通っているのですが、まさかと思うその山奥も、環境放射能測定値が高くて、これからどうしましょう」という話。川内村も大好きでよく行っていたのに、警戒区域に指定されたので行けなくなって残念とのことです。
原発事故は、僕たちから、あらゆるものを奪ってしまったのですね。
その看護婦さん、野草が大好きとのことで、しばらくお話しして、ばあちゃんのことをお願いして病院を後にしました。
まあ、とにかく、ここは肝を据えて、ばあちゃんのお見舞いに通い続けることが一番大事な事ですね。心からそう思いました。
ところで、4月2日にはじめてひらた中央病院にばあちゃんのお見舞いに来て、すでに何回も平田村に通っていますが、一度は平田村のシンボルである蓬田岳(952m)に登頂してみたいと願っていましたが、天気が良かったので、今日アタックいたしました。
蓬田岳登山の写真、いつものようにいっぱい撮りすぎました。
今日は疲れて整理も何もできませんので、蓬田岳登山の詳しいお話は後日にさせていただきます。
最初「ひらた道の駅」でお握りとミネラルウオーターを確保いたしました。
蓬田岳は、平田村のシンボル的な山です。
いつかは登りたいと思っていました。
今日は、「ジュピアラントひらた」の東側の、神社の参道(兼登山道)から登りました。
直登コース。
ちょっとしんどかったです〜。
登山道沿いにタニギキョウが美しく咲いていました。
尾根線には、素晴らしいブナを見ることができました。
頂上の神社で、平田村に入院しているばあちゃんの快癒をお祈り申しあげました。
ばあちゃんの快癒祈願も、蓬田岳登山の目的でした。
意外と急な登りです。
でも、素晴らしい自然環境でした。
詳しくは後日、報告いたしますね。
あっ、
あと、
初めて蓬田岳の頂上に登れたので、嬉しくなって、頂上から雀さんに携帯電話かけて、無線交信できました〜♪ 雀さん、受信していただけました。
ありがとうございました〜♪♪