1週間ぶりに浜に帰りました。
楢葉のばあちゃんに会って、肩もんで、実家に行って先祖様に線香上げて。
ばあちゃんには、なるべく毎週会って、話するようにしています。会話が、老人性痴呆症の進行を止める有効な手段。思考回路に刺激が必要なんですよねー。
先祖様の位牌は、実家にあるので、楢葉に行く時は、必ず、水と線香を上げて供養いたします。最近はお酒も。これが僕の信仰です。
実家を後にして、国道6号線を一路北上。目的は南相馬市鹿島区の真野川河口と漁港。
どんなカモと会えるのかなー。楽しみ。
真野川漁港は、真野川河口から南に入り組んだ形になっています。今日は素晴らしい晴天で、風もなく、ベストコンディションでした。はるか彼方に新地町の鹿狼山がのぞめます。
烏崎の浜に沿っては、クロマツが素晴らしい枝振りを見せています。
真野川漁港で見かけたカモはシンプル。ヒドリガモとスズガモでした。写真はヒドリガモの♂。先週、宇多川の河口で多く見られた種です。
スズガモの♂です。今月上旬に、楢葉町の木戸川河口で見て以来ですね。
頭部から胸は黒く、頭部は光の反射次第で緑色がかります。羽の上面には淡黒褐色の波状斑が見られ、尾部の上下は黒いです。目の虹彩は黄色です。
スズガモの♀です。頭は褐色で嘴の基部、すなわち顔の前面が真っ白なので、はっきり識別できます。
スズガモ♂の若者達。なぜ若者達かというと、胸の色が成鳥のように真っ黒になっていません。この写真の♂は、第1回冬羽の個体と考えられます。
スズガモの♂と♀が仲良く泳いでいます。♀の嘴付け根あたりが白く光っているのが良く分かると思います。スズガモは、日中は波静かな内面に入って休息していますが、夕方になると海上に飛び立って、潜水して貝類や甲殻類を補食するそうです。
羽ばたくスズガモの♂です。
スズガモは、比較的警戒心が強く、港の真ん中あたりを泳いでいました。そして、真野川河口近くにいるカモも、ほとんどがスズガモでした。
で、ヒドリガモは何をしていたかというと、港近くの、ゴルフパーク脇の畑にまとまって上陸し、畑の上で何かをついばんで食べていました。
やっぱり、環境や場所によって、カモの種類は違うものですね。
また、勉強になりました。
昨日、ある人から、カモを見たければ、東京にカメラ持参で行って、不忍池や新宿御苑、明治神宮外苑に行けば、ほとんどのカモの写真が撮影できると聞きましたが、僕の目指しているのは、そういうものではない。福島県内の様々なロケーションにどのようなカモがいるかを知りたいのです。様々な環境に適応した生息形態があるはず。それを知りたい。カモが見られりゃいいというものではありません。
だから、今日、真野川漁港にスズガモとヒドリガモの2種類しか見られなかったというのは、とっても貴重な生息データです。
そいういうつもりで、これからも水鳥を観察して行きたいと思います。