いよいよ、達沢原生林の核心部分に入ります。
あちらこちらに、大木が立っており、皆さん感激して見上げています。
林床には、チシマザサ、ヒメアオキ、イヌツゲ、チャボガヤ、そしてコバノフユイチゴ(マルバフユイチゴ)が繁茂しています。
やがて森の主のようなミズナラの大木に出会いました。
樹齢は400年は超えているでしょうか。
OTさんが、太さが実感できるようにと、ミズナラの大木の側に立ってくれました。
とっても嬉しいサービスです。
ミズナラの古木にカメラを向けたり、その太さを皆さん実感されていました。
それにしても太い。
ここの原生林に立つコナラやミズナラは、よく観察すると、萌芽更新している株は見あたりません。
それこそが自然林であり原生林である証拠なのでしょうね。
森の出口で、立て札が剥がれているのを見つけ、ロープで補修いたしました。
立て札が壊れているからと言って見過ごせないのが、高山の原生林を守る会なのです。
森を出てから、達沢原生林の素晴らしさを、皆さんで語り合いました。
しかし、サプライズは続きます。
原生林西側の道で、見上げて観察したり、一生懸命カメラを向けている方が。
そう、オオウラジロノキの大木に出会えたのです。
このようなオオウラジロノキの大木は、なかなか出会えないですよね。
やっぱり素晴らしい大山祇神社の社叢でした。
幹事のSMさんも、この森の素晴らしさに大感激の様子でした。
そしてサプライズは続きます。
ナガミノツルキケマンです。
8月14日の下見でも確認していたのですが、僕は阿武隈山地で普通に見慣れていたので、何とも思いませんでしたが、幹事のSMさんのお話しでは、太平洋側には見られても、日本海側ではほとんど見ることができず、ここ猪苗代町の達沢に自生しているということは、その植生分布の境界を表しており、とっても貴重な所見とのことでした。
そうかー!!!
僕は、阿武隈山地であまりに見慣れているものだから、特に疑問に感じなかったけど、そういう観点からすると、非常に貴重な自生なのですね。
SMさんに教えられて、またひとつ勉強になりました。
だから、高山の原生林を守る会の観察会は素晴らしいのです。
森を出て、達沢集落に戻るとき、今では珍しい藁葺き屋根を見つけて、そのオーナーのおばさんと語り合う会員達。
昔はほとんど茅葺き屋根だったのでしょうね。
明日に続きますね。
明日は、達沢不動炊滝に移動いたします。