皆様、今朝の地震で被害はなかったでしょうか。私は職場にいて、お客様の避難呼びかけと被害状況調べで大汗かきました。おまけに近所のアパートから出火。
平成17年の8月以来の大地震。あのときは、白河の「まほろん」に勤務していて、ちょうど子供たちに弓矢の体験をさせていた時で、帰りは新幹線が動かなくて、大変でした。震度5近くなると、外にいててもはっきり揺れがわかる。
クリさんや阿武隈イワナさんのお住まいのあたりは大丈夫だったかな。予想をはるかに超えた山崩れはこわい。ハルモモさんも、登山時に地震に遭遇したら落石に注意してくださいね。
福島県には、いくつかの大きな断層があります。
浜通りの阿武隈山地東縁には、岩沼−久ノ浜構造線(双葉断層)と畑川破砕帯、いわき市では二つ箭断層や湯ノ岳断層、中通りでは、国見町から福島市の佐原にかけて通る断層、八溝山地に沿った棚倉破砕帯、会津地方では、有名な会津断層、そのほかに細かな断層が多くあり、未知の断層もあるそうです。
遺跡の発掘調査を行っていると、砂質土壌の断面に、古代の液状化現象が観察されることもあります。「地震考古学」というジャンルもありまして、福島県では会津の遺跡で古代の液状化現象が確認されています。
『三代実録』に記載されている貞観11年(869年)の陸奥国大地震では、多賀城(陸奥国府)が壊滅的打撃を受け、福島県でも磐城の勿来関が地滑りにより海中に崩壊したことが推定されています。この地震について、『三代実録』では「陸奥国境 地震尤も甚だし」と記載され、「海水暴溢して患と為り」と大津波のことも記録されておりますので、福島県沖が震源地であったことが推定されます。典型的なプレート型地震だったのでしょう。
皆様におかれましても、余震に充分ご注意なされてください。